王様の宮殿
由比敬介による好きな音楽限定のブログ。
Vehicle - The Ides Of March
12月 20th, 2008 by admin in ロック No Comments

 最近なぜか、今更ながらThe Ides Of Marchの「Vehicle」にはまっている。
The Ides Of Marchは、60年代に結成されたバンドで、1970年にこの「Vehicle」で大ヒットを飛ばして有名になっている。このバンド名を調べてみると、ソーントン・ワイルダーという人の書いた「三月十五日」という作品が出てくる。この3月15日というのは、実はシーザーの暗殺された日であるらしく、「ides」というのはローマの暦で3,5,7,10月の15日、残りの月は13日をいうのだそうだ。だから、「Ides Of March」は、3月15日という邦訳になる。「Ides of February」だったら、2月13日ということか、ちょっと面白い。
だからバンド名が小説なのか、そもそも3月15日という名前を付けたかったのかはよく分からない。
いわゆるブラスロック、シカゴみたいなやつだが、この曲しか知らない。
「Vehicle」は乗り物のことだが、歌詞の内容は女の子をナンパする歌だ。だがかっこいい。
オフィシャルサイト を見ると、まだ活動しているらしい。まあ、60歳は過ぎているに違いない、皆さん。いきなりかかるのがVehicleなので、まあ、最大のヒットなのだろう。いわゆる一発屋というのかも知れない。
でも、この機会にサイトにある音を聞いてみたら悪くない。リストを見ると「Eye of the Tiger」のカバーなんかもやっていたりする。まあ、オフィシャルに載っているベストが出たら考えてもいいかな。
このVehicleという曲も、いろいろカバーされている。 最近ではBo Biceという人がカバーしているのがYouTubeに出ていた。他にもJo Lyn Ternerやシャーリー・バッシーまで歌っている。
You need to a flashplayer enabled browser to view this YouTube video
とにかくかっこいい。70年代の初期はこういう曲が結構あるから侮れない。
Hey, well I’m the friendly stranger  In the black sedan
Oh won’t you hop inside my car?
I got pictures, got candy, I am a lovable man
I’d like […]

 バロック・マスターワークスというCD-BOXを購入した。
60枚組 CD+解説CD-ROM1枚という、何とも豪快な商品だが、価格は6,000円弱だ。

バッハだけで20枚以上、その他にヘンデルが10枚、ヴィヴァルディ、テレマン、コレルリ、F.クープラン、ブクステフーデ、 ラモー、リュリ、モンテベルディ・・・・等々
単純に1枚1時間に換算したって60時間分、ぶっ通しで聴いて二日半かかるわけだ。
すでに持っていて重複していた盤もあるが、1枚100円以下だから問題はない。演奏も、知らない人もたくさんいるが、クイケンやコレギウム・アウレウム、ブリュッヘンなど、往年の大家の物も多い。
基本的にパソコンに入れてから聴くので、60枚すべてを取り込んだ。
元々、バッハに弱い。ブランデンブルク協奏曲や管弦楽組曲など、有名どころは聴いたこともあるが、いわゆる無伴奏(ヴァイオリンやチェロ)や 宗教曲の多くは、たぶん聴いたことがあるものも少なくはないはずだが、あまり記憶にない。
そしてヘンデルも、特に「王宮の花火」や「水上の音楽」に、食わず嫌いで、昨年か一昨年くらいに「アルチーナ」というオペラのDVDを見て再認識した。
唯一、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」に思い入れがあり、期待して聴いた。
もちろんまだ全部聴いたわけではないが、「スターバト・マーテル」はこれまでよく聴いていたデュトワの盤に比べると、とても簡素でこちらはこちらでよい。
いくつか持っているヴィヴァルディの「和声と創意への試み」 の中の「四季」で聞き比べをしてみた。ベタなことだが、解りやすそうだったので。四季と言えばイ・ムジチを持っていないのだが、クイケンのはちょっと音が堅い感じがするが、きらびやかすぎないのがいい。どれが一番いいというより、いろいろな演奏が聴けて楽しいという感じだ。
パソコンに入れてしまうと、作曲家別に分けてしまうので、どれが新しくてどれが古いかが、一目で分からなくなってしまう。これは自分で悪いのだが、いつかは聴けるので、それはそれでよしという事だ。
取り敢えずヘンデルのオペラ(全部抜粋盤だが)楽しみだ。

 マーラーは、生涯に11曲の交響曲を書いている。
番号付きの1~9番と、「大地の歌」、そして未完の第10番だ。 「大地の歌」というカンタータか連作歌曲のような作品を交響曲と銘打った経緯は、有名な逸話だ。ベートーヴェン以来、シューベルト、ブルックナーと交響曲の大家はみな9番で交響曲が終わっているのを恐れて8番の後に「大地の歌」を持ってきているというのだ。
だが、ブラームスは4曲だし、モーツァルトだって40曲以上、ハイドンに至っては100曲を超えているのだから、そこへ思いを致せば・・・。ちなみに、 ドヴォルザークも9曲だが、9番目の交響曲(新世界より)は、亡くなる10年近く前に書かれているので、関係ないと思ったのだろうか?それとも、ドヴォルザークが亡くなったことが一番の原因だったりして・・・
ともあれ、「大地の歌」の後に、器楽だけの第9番を書き、10番の途中でなくなってしまったため、かつてはオーケストレーションがある程度済んでいる第1楽章(アダージョ)だけが、他の曲とのカップリングでレコードになっていたものだった。唯一、ジョージ・セルとクリーヴランドオーケストラが、第6番イ短調「悲劇的」 とのカップリングで、第1楽章「アダージョ」第3楽章「煉獄(ブルがトリオ)」というのを出していて、購入した記憶がある。CDになったときに、悲劇的が1枚に入ってしまうせいか、ぼくが購入したCDには10番は入っていなかった。
この組み合わせは、マーラーの死後、エルンスト・クルシェネクが、アルマ(マーラーの奥さん)から依頼されて補筆したヴァージョンではないかと思う。
しばらくしてからクック盤の存在を知り、初めて購入したクックによる全曲盤がザンデルリンクとベルリン交響楽団のものだった。
以降、インバルとシャイーの盤を購入し、スラットキンによるマゼッティ版、バルシャイ自身の指揮によるバルシャイ版と買い進めた。
調べてみると、他に、カーペンター版、フィーラー版、サマーレ/マッツーカ版というのがあるらしい。いずれ揃えたい。
そもそも、曲の草稿というか、総譜の状態で残っていたらしい。
第1楽章はオーケストレーションもある程度済んでいたということで、聞くとマーラーらしい音が鳴っている。ただし、途中に入る大きな不協和音はこれまでのマーラーにはなかったものだし、 完全に現代音楽の響きが聞こえる。
個人的には、ここをこれほどか、というくらい絶望的にならしてくれる演奏が好きだ。何かすべてが瓦解し、崩れ去っていく音に聞こえる。ただうるさいだけの演奏は好みではない。
ところで、この曲は全5楽章、器楽のみの交響曲ということを考えると、5番、7番と同じ構成だが、 非情にシンメトリックで、第1楽章が終楽章で回帰しているような、不思議な交響曲に見える。5番や7番にはなかった。5番も7番も、暗いところから明るいところへ出るような、いずれにしても終楽章は勢いがある。
10番は、9番の香りがする。静かに始まって静かに終わる。
何よりぼくが最初に聞いて驚いたのは、第4楽章の終わりから、第5楽章の始まりにかけての大太鼓の連打(連打という表現は違うけど)だった。
そしてその後に出てくる木管の美しくも儚い響き。悲劇的の第3楽章がかわいく思えてしまうほどの胸を締め付けられるようなメロディー。
ここは特にクック版が秀逸で、他の版は、いろんな音を鳴らしすぎる。
ここを聴くだけでも、補筆してもらって、しかもそれが演奏で聴けてよかった、と思わせる。
マーラーの10番を作曲家自身が、死後燃やしてくれと言ったことや、マーラー自身の完成版でないことから、マーラーの交響曲と数えなかったり認めなかったりする立場の人もいるようだが、実際のところそんなことはどちらでもよい。
この曲はすばらしい曲だし、誰が書いたかという以前に、もっと評価されてしかるべきだ。
これまで聴いた中では、全曲版は、ザンデルリンクのクック版が最も好みだが、 アダージョだけで言えば、レヴァインのフィラデルフィア管弦楽団との演奏が好きだ。
バルシャイのは演奏以前にいろんな楽毅をならしすぎている気がするし、スラットキンのは、ぼく的には平板に聞こえる。インバルのはきれいすぎて面白くない。シャイーのは・・・記憶にない。また聴いてみよう。
ぼくはマーラーを聴くとき、どうも両端楽章に偏りすぎる嫌いがある。10番も、中の3楽章を抜いてしまうことの方が多い。いや、マーラーのスケルツォ楽章がつまらないだなんて・・・口が裂けても・・・・しょせん好みだ(開き直りか!)

 一時期、「はましょう」というと、浜田翔子のことがあったが、昔も今も、「はましょう」と言えば浜田省吾だ。とはいえ、生粋の浜省ファンに比べれば、ぼくなどはとっても甘い。ライブも行ったことないし。
ほんとに浜省を聞き始めたのは、「Money」からだ。ぼくにとっては、たぶん浜田省吾は1枚のアルバムに収まる。・・・2枚組かな。
「路地裏の少年」「涙あふれて」「片想い」「愛を眠らせて」 「青春のビジョン」「終わりなき疾走」「東京」「傷心」「愛の世代の前に」「ラストショー」「マイホームタウン」「Money」「Dance」「Mainstreet」「J.Boy」「Blood Line」「Darkness In The Heart」「MY OLD 50′S GUITAR」「詩人の鐘」「境界線上のアリア」「傷だらけの欲望」「裸の王様」「君の名を呼ぶ」「モノクロームの虹」「PAIN」
思いつくままにピックアップしたら25曲もあった。びっくりした。でもたぶん、全体から言えば1割に過ぎないし、実際これ以外はほとんど聞かない。でも、特にこの中の数曲は、年中聴いているので、やはり好きなアーティストなのだ。
数えていないが、たぶんアルバムは20枚以上出しているし、ベテランだし、ロッカーだし、でもなんだかちょっと野暮ったいし、アメリカン・テイストで、英語もたくさん使うけど、思い切り「しゅみれいしょおん」と歌い上げる、浜田省吾が好きだ。
最近、「Money」とか「愛の世代の前に」のような曲がほとんど無くなって、ちょっとお年を召したかな?なんて考えていたり・・・