王様の宮殿
由比敬介による好きな音楽限定のブログ。

 バロック・マスターワークスというCD-BOXを購入した。

60枚組 CD+解説CD-ROM1枚という、何とも豪快な商品だが、価格は6,000円弱だ。

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バッハだけで20枚以上、その他にヘンデルが10枚、ヴィヴァルディ、テレマン、コレルリ、F.クープラン、ブクステフーデ、 ラモー、リュリ、モンテベルディ・・・・等々

単純に1枚1時間に換算したって60時間分、ぶっ通しで聴いて二日半かかるわけだ。

すでに持っていて重複していた盤もあるが、1枚100円以下だから問題はない。演奏も、知らない人もたくさんいるが、クイケンやコレギウム・アウレウム、ブリュッヘンなど、往年の大家の物も多い。

基本的にパソコンに入れてから聴くので、60枚すべてを取り込んだ。

元々、バッハに弱い。ブランデンブルク協奏曲や管弦楽組曲など、有名どころは聴いたこともあるが、いわゆる無伴奏(ヴァイオリンやチェロ)や 宗教曲の多くは、たぶん聴いたことがあるものも少なくはないはずだが、あまり記憶にない。

そしてヘンデルも、特に「王宮の花火」や「水上の音楽」に、食わず嫌いで、昨年か一昨年くらいに「アルチーナ」というオペラのDVDを見て再認識した。

唯一、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」に思い入れがあり、期待して聴いた。

もちろんまだ全部聴いたわけではないが、「スターバト・マーテル」はこれまでよく聴いていたデュトワの盤に比べると、とても簡素でこちらはこちらでよい。

いくつか持っているヴィヴァルディの「和声と創意への試み」 の中の「四季」で聞き比べをしてみた。ベタなことだが、解りやすそうだったので。四季と言えばイ・ムジチを持っていないのだが、クイケンのはちょっと音が堅い感じがするが、きらびやかすぎないのがいい。どれが一番いいというより、いろいろな演奏が聴けて楽しいという感じだ。

パソコンに入れてしまうと、作曲家別に分けてしまうので、どれが新しくてどれが古いかが、一目で分からなくなってしまう。これは自分で悪いのだが、いつかは聴けるので、それはそれでよしという事だ。

取り敢えずヘンデルのオペラ(全部抜粋盤だが)楽しみだ。

 このところ、泰葉はかまびすしく世間を騒がしているようだが、ブログがパンクしたというニュースを読んだ。実は詳しいことはよく知らない。テレビの何かの番組で、ブログでの過激発言みたいなことをやっているのをちらっと見た。

そんなこととは別に、泰葉と言えば、アルバム「Transit」が思い出される。81年の発売なので、まだ大学生だった頃だが、LPを購入した。クラシックとハードロックを一生懸命聴いていた頃なので(今でもさほど変わらないが)、 よく買ったと思う。

しかもCDで再発売されて買い直しているのだから、好きなアルバムなのだ。

普通のポップアルバムで、 特別すごいとは、当時も思っていなかったし、今でも思っていない。「フライデイ・チャイナタウン」で三平の娘がデビューするというので、テレビでは結構大きく取り上げられたし、調べてみるとデビュー曲はオリコン69位なので、バカ売れしたわけではない。再発されたCDの時にはおそらくCDショップにいたが、売れた記憶はない。

当時からそうだが、僕はこのアルバムの内、3曲しか聴かない。前述の「フライデイ・チャイナタウン」と、「空中ブランコ」「ミッドナイトトレイン」 だ。今でもポータブルのプレイヤーに入れている。だから時々聴く。

「空中ブランコ」は ちょっとジャズっぽいピアノが素敵な曲。「フライデイ・チャイナタウン」はなかなかユニークで微妙に演歌っぽいノリがあるポップス。「ミッドナイトトレイン」は、スローな前半から、アップテンポのロック調に変わる、ちょっとアイドル歌謡曲のような曲。

泰葉は、たぶん全部曲を自分で書いているし、アレンジも一部しているので、さすがに音楽の勉強をしてきただけのことはあるのだと思った。

アルバム全体を聞き直してみると、 「ラブ・マジック」という曲も悪くない。

最近はなかなか変わった人なんだなという印象だが、曲に関しては、聴いて楽しければそれでいいので、気にはならない。

現在廃盤のようだが、話題になっているので、再発されるかな?

1.恋1/2
2.モーニング・デート
3.ありきたりな筋書き
4.Bye-Bye Lover
5.空中ブランコ
6.LOVE MAGIC
7.フライディ・チャイナタウ
8.ミッドナイト・トレイン
9.アリスのレストラン
10.Remember Summertime

 今日たまたま友人が遊びに来ているときに、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が流れた。相変わらず、PCの音楽をランダムに流していた結果だ。

「チゴイネルワイゼンだっけ? 」という友人に「チャイコフスキーじゃなくて・・・」と、おおぼけをかました。チャイコフスキーとメンデルスゾーン、シベリウスそして時にブルッフは、ヴァイオリン協奏曲のCDデカップリングになる。時間的にちょうどいいのか、それぞれ著名なヴァイオリン協奏曲が1曲ずつしかないからなのか、レコード時代から非常に多い。

メンデルスゾーンは、小学校で習う作曲家の一人だが、甘いメロディーで、まさにロマンはど真ん中のイメージがある。ヴァイオリン協奏曲以外に、交響曲第4番、3番、真夏の夜の夢(の中の結婚行進曲)が、特に有名なのではと思う。「スコットランド(3番)」より「イタリア(4番)」の方が少し有名なような気がする。まあただ、日本で最も有名なのは、結婚行進曲に違いないから(メンデルスゾーンの曲とは知らなくても)、下手をすれば、最も有名な作曲家だったりして。

個人的な好みで言えば、交響曲3,5、ヴァイオリン協奏曲と、無言歌、弦楽八重奏などが特に好きだ。

40前になくなっているのはモーツァルトやシューベルト、ショパンなど錚々たるメンバーがいる。昔の人は短命だとはいっても、神経すり減らしてたのかな、 などと思ったりもする。ジミ・ヘンやジャニスも早死にだったし・・・(ちょっと違うか)

メンデルスゾーンという作曲家は、難しいことをまったく考えないで聴ける作曲家の一人だと思う。 奥深さがないと言ってしまえば元も子もないが、そういうことではなく、純粋に音楽が持つ美しさを体現した作曲家のように思える。他の作曲家もきれいな音楽はたくさん書いているが、何より美しさが際だっている作曲家がメンデルスゾーンだ。

メロディラインの美しさというばかりでなく、曲の構成そのものが美しい。

僕は「真夏の夜の夢」という劇付随音楽が、あまり好きではない。その理由は、単純な美しさ、いわば耽美的なものに、何か不純物が紛れ込んでいるように思えるからだ。 まあこんなものは、単なる個人的な言いがかりかもしれないが、なんだかそう感じる。

この人はこういう表題的な音楽が向いていないのか、と言えば、交響曲の例もあるので、そうとばかりもいえない。ただ、有名になったオペラ作品がないという辺りに、答えはあるのかもしれない。劇や台本に音楽を乗せるという行為の中で、流れるようなメロディラインが、うまく乗らない何かがあるのかもしれない。・・・などと勝手に考えてみたりする。

今改めてスコットランドをかけているが、ああ、いい曲だなあ。

 スコーピオンズ(Scorpions)のデビューアルバムであるロンサム・クロウ(Lonesome Crow)は、1972年に発売されたアルバムで、ぼくが初めて聴いたのは、1980年代半ばだったと思う。それまではスコーピオンズのファーストアルバムを「電撃の蠍団(Fly to The Rainbow)」だと思っていた。

最初に買ったスコーピオンズは「狂熱の蠍団(Virgin Killer)」だった。当時大学生で、クラシックを聴くサークルに所属していたが、そこでは直接問屋にレコードを買いに行っていて、レコード店の仕入れ価格で購入することができた。そして、それをまとめて買いに行く係というのがあって、1年生の時その担当をしていた。確か、半年その係をすると、部費で、好きなレコードをもらえたのだが、それでもらったのが、このレコードだった。

「狂熱の蠍団」はたぶん、スコーピオンズの中で 一番うるさいアルバムだろう。クラシックサークルで、それをご褒美にもらったわけだ。

その後、2nd「電撃」3rd「復讐の蠍団(In Trance)」と購入し 、「蠍団爆発(Tokyo Tapes)」まで購入した。間に入る4th「暴虐の蠍団(Taken by Force)」は、だいぶ後になってから購入した。

彼らは、ベルリンの壁が崩壊したときに演奏をしたり、ベルリン・フィルと競演したり、 現在でも活躍しているし、相当売れているバンドでもある。

2nd「電撃」辺りを聴くと、メロディアスなハード・ロックで、とても日本で売れたのが解るメロディラインだ。後のジャーマンメタルなどにとても大きな影響を与えたのが解る。

メンバーはヴォーカルのクラウス・マイネとギターのルドルフ・シェンカーが不動で、最初から現在に至るまで在籍している。要するにこの二人のバンドなのだ。

ファースト・アルバム「Lonesome Crow(恐怖の蠍団てついていたらしい)」の時は、ルドルフの弟、マイケルがリードギターを弾いていた。マイケルは2ndに曲を書いているが、バンドからは抜け、UFO、MSGとこちらもスコーピオンズとは別なハード・ロックで活躍している。マイケル・シェンカーはとても優れた作曲家だと思うし、それは非常に日本やヨーロッパ向けのメロディラインだ。

2ndからウルリッヒ・ロート(ウリ・ロートと言われていた)、「ラヴ・ドライブ(Love Drive)」からは現在のマティアス・ヤプスにギターが変わっているが、このマイケルが参加した「ロンサム・クロウ」だけが特に異質な音作りをしている。マイケルの曲調からすれば、2ndの方がマイケルらしいので、まさにプロデュースの問題なのかもしれない。

全体を通して、メジャーコードの曲が1曲もなく、アルバムタイトルにもなっている「Lonesome Crow」などは13分を超える大曲だ。おそらく90年代以降にファンになった人には、全く別のバンド、聞きづらいアルバムに違いない。

だが、この重苦しいアルバムが、僕は大好きだ。 クラウスの歌は、この頃から本当にうまいし、マイケルのギターはとても10代とは思えないテクニックだ。

よくプログレと言われるが、まさに当時のプログレッシブ・ロック的な要素を持っている。尤も、クラシック寄りではなく、 ジャズ寄りだ。リズムや、インプロヴィゼーションぽいギター演奏など、ライヴ・ハウスで全体を切れ目無しに演奏してそうな内容だ。そして、プログレの中ではハードな方だ。クリムゾンやピンク・フロイド好きのプロデューサーだったに違いない。

僕は7が最も好きだが、4などには後のUFO等に通じるものがある。
Lonesome Crow
1. I’m Goin’ Mad
2. It All Depends
3. Leave Me
4. In Search of the Peace of Mind
5. Inheritance
6. Action
7. Lonesome Crow

 

「Living in Oz」は、リック・スプリングフィールド(Rck Springfield)の、たぶん7枚目くらいのアルバムだ。最初の発売は1983年。

リックはオーストラリアのロック歌手で、アメリカに渡った後、テレビドラマでもブレイクしたらしい。たぶん、最も有名な曲は「ジェシーズ・ガール(Jessie’s Girl Springfield )」とか、その前の「アメリカン・ガール(American Girl )」 なのだと思う。

「Living in Oz」は、その「ジェシーズ・ガール」が入ったアルバムの次に発売され、10曲が収録されていた。1,3,8がシングルカットされていた。

80年代らしいポップ感覚があるアルバムだが、もう少し骨太で、ハードだ。5と10がバラードというか、静かな曲だが、他はハードチューンだ。
ぼくはこの中の「ソウルズ(Souls)」が大好きで、アルバム以外にビデオも手に入れた。今でも聴いている。
都会から出てきた男がスターになって、それを田舎の彼女が追いかけてきて、結局そちらに落ち着く的なビデオだが、たぶん歌の内容もそんな感じだ。ただのポップスだと言ってしまえばそんなものだが、この曲を聴いて、すばらしいメロディーメーカーだと思ったものだ。「two souls searching for each other, one spilit looking for the other.」というサビのメロディがとてもいい。アルバム全体でも、あまり捨て曲はないが、個人的には、4,10がソウルズに続く。
YoutubeでPVを探したが、見つからなかった。だが、別の女性が歌ったのを見つけた。たぶん子供番組で歌っているのだが、これはこれでなかなかよい。

Living in Oz

1. Human Touch
2. Alyson
3. Affair of the Heart
4. Living in Oz
5. Me & Johnny
6. Motel Eyes
7. Tiger by the Tail
8. Souls
9. I Can’t Stop Hurting You
10. Like Father, Like Son

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悲愴感
8月 20th, 2008 by admin in 歌謡曲 No Comments

 悲愴感と言えば、フジテレビの「はねるのとびら」でデビューする3人組のことだ。アンガールズの田中、ロバートの山本、ドランクドラゴンの鈴木と、日本人の苗字の上位を集めたようなユニットだし、明らかに「はねる」の前番組「クイズヘキサゴン2」の羞恥心のパクリなのだが、これがいい。

羞恥心も悪くはなかったが、より、こっちの方がいい。

こういうアイドル歌謡曲が昔は溢れていた。もちろんそれでも、アレンジは最近のものだし、70年代の歌謡曲とは違う。でも、こういう歌は純日本という感じがする。演歌などとは別に、日本的だ。


そしてメロディーラインがとてもよくできている。羞恥心は、アラジンの高原兄だが羞恥心は誰なのだろう?悲愴感は羞恥心に比べて、完全にお笑い路線だし、上地がいないのだから羞恥心ほど売れないと思うが。ちなみに、youtubeでは、はねるのとびらの番組から取られた映像は、すべて削除されている。狭量なことだ。

はじまりはじまり
8月 13th, 2008 by admin in 茶飲み話 No Comments

 これまで「うちでのこづち」というブログサイトをやってきたが、そこから音楽の話だけ、独立させることにした。

基本的には、それほどの意図はない。持ってるCDやDVDの感想とか、ライヴの話とか、まつわる話題を、毎日一つずつ、書いていければいいかな、と希望的観測で。

元々、音楽の幅は広いと思っていたのだが、よく考えてみると、それほど広くない。

かつて、自分の親が大晦日に、レコード大賞でもなく、紅白でもなく、東京12チャンネルの懐かしの日本歌謡とかいう番組を 夕方から見ていた。子供は(当時の)最近の歌謡曲番組が見たいのだ。藤山一郎や、ディック峰、東海林太郎や高峯秀子など、別に見たいわけでもない。

でもまあ、そのおかげで、伊藤久男の「イヨマンテの夜」なんて言う曲を覚えたのも、事実ではある。高田浩吉の 「大江戸出世小唄」なんて言うのも面白かった。でもやはり、子供は、黛ジュンが見たいのだ。花の中三トリオが見たいし、新御三家が見たいのだ。

だが、ある程度の年齢になってふと思うと、まったくではないが、それでも最近の音楽は追わなくなっているし、興味もあまりない。

購入するCDは70年代の前半から活躍している大御所の最新作だったりする。

だが、別にそんなことはどうでもいい。ある意味順送りだし、聴くものは聴く。羞恥心も好きだし、悲愴感(羞恥心よりもいいな)も好きだ。倖田來未だって、何曲かは聴くし、他にも好きな曲はきっとあるに違いないが、いちいち調べるのもめんどくさいだけだ。

現在PCのハードディスクに入っている音楽は、およそ15万分、2500時間分だ。CD1枚を1時間と考えれば、2500枚分が入っていることになる。結局のところ、全部が好きなわけでは当然無く、 その中から、徐々に興味で書いていこうと思う。

自ずと、ロックとクラシックが多くなるのは解っているが。しかもそのロックですら、「クラシックロック」という風に最近はカテゴライズされる音楽が多くを占めている。

まあ、ざっくばらんに。

ところで、タイトルにした「王様の宮殿」だが、言わずもがな、レインボーの「Temple of the King」のことだ。
例によって毎日書くと言って、有言不実行の男なので、万が一読んで下さる方は、大目に見て頂きたい。

さて、はじまりはじまり・・・・・

(ちなみに、最初の方の掲載は、うちでのこづちに書いたものをコピーした)

Made in Europe.jpg

“Made in Europe”は恐らく、僕が最も好きなDeep Purpleのアルバムだ。  最初にパープルを聴いたのは、たぶん解散直前くらいの時だったと思う。それまでは日本の歌謡曲やフォークばかり聴いていた僕にとって、パープルは騒音以上の何物でもなかった。今では想像できないが、本当にうるさかった。  確か当時、世界で最もうるさいバンドとか言われていたはずだ。そういう意味では、ぼくの印象はあながち間違っていなかったことになる。 そんなぼくがハード・ロックを聴くきっかけはRainbowのセカンドアルバムだったが、当然そこから遡って、ディープパープルも聴くようになっ たし、Zepやらグランドファンクやら、当時のハード・ロック、へヴィ・ロックをそしてプログレッシブ・ロックを端から聴き倒した。
このメイド・イン・ヨーロッパもその中の1枚だが、このアルバムは、デヴィッド・カヴァーデルを再認識させるアルバムだったし、後のホワイトスネイクを聴く大きなきっかけだった。

1. Burn
2. Mistreated [Interpolating Rock Me Baby]
3. Lady Double Dealer
4. You Fool No One
5. Stormbringer

レコードのA面3曲/B面2曲と、わずか5曲しか入っていないアルバムだったが、捨て曲はなかった。
第3期といわれる布陣になってからのアルバム2枚からの選曲で、当時も実は”Smoke on the Water”や”Highwaystar”なども演奏されていたが、ここには入っていない。そしてそれが正解だ。デヴィッドとグレン・ヒューズの2期の曲 は、あまり出来がいいとは思えない。この時期の他のアルバムを聴くと、それがよく分かる。

パープルのヴォーカリストとしては、デヴィッド、ロッド・エヴァンス、イアン・ギランとうい個人的な序列なのだが(グレンは入っていません)、イ アンのヴォーカリストとしての才能は認めるにやぶさかではない。当時のイアンとデヴィッドの歌唱力の差は歴然で、しかもイアンの歌詞はデヴィッドには合わ ない。
曲は基本的にリッチー・ブラックモアが作っているのだろうが、Burn以降の曲は、基本的にそれ以前と違う。

その「Burn」で幕を開けるこのヨーロッパでのライブは、まことに素敵だ。
Mistreatedも全パープル及びホワイトスネイク、レインボー、ディオ、あらゆるヴァージョンの中で最高の出来だ。ここでのデヴィッドは歌唱力などを超越してセクシーで魅力的な歌を歌っている。
リッチーもきっと、これからレインボーという新天地でがんばるぞという意気込みでもあるのか、熱が入っている。

パープルの代表曲というと、「Highwaystar」「Smoke on the Water」「Speedking」「Black Night」「Woman from Tokyo」など、2期の曲がほとんどで、1期では「Hash」3期では「Burn」4期はない。と、とても偏っているわけだ。
仕方がないとは思うが「Mistreated」は名曲だと思うのだな。出来に比べて評価が低い。
このmIstreatというタンゴを知ったのはこのときが初めてだし、その後、別の文脈でも見たことがない。
辞書で引くと虐待とか酷使と載っているのだが、こんな単語は日本語環境で暮らしていては、英語の単語としてお目にかかれなくても不思議ではない。
I’ven mistreated~と始まるこの曲は、つまり「俺は虐待された~」という歌い出しだ。続けてI’ven abused~I’ven struck downherated babe~I’ven confusedと続くのだが、結局女に逃げられて落ち込んでるという歌なのだ。
デヴィッドの歌詞はこの手が多い。相当打ちのめされているのだな、という感じだ。ルチアの狂乱もこれでは敵うまい。

そしてLady Double Dealer(邦題はなぜか「嵐の女」)これもMistreatedと同工異曲かな。内容は。
You Fool No oneは18分にも及ぶ。この前奏で、ジョン・ロードが弾く「Hava Nagila」というユダヤ民謡が好きで、CDまで買った。
そしてラストがStormbringer(邦題は「嵐の使者」・・・こちらは解る)
個人的にはライブ・インジャパン(外国ではMade in Japan)よりもこちらの方がはるかに好きだ。

このアルバムは、リッチー・ブラックモアが抜けるという、危機的状況を前にしながら、当時のパープルの音楽がいかにクオリティの高いものだったかを証明しているように思える。
1970年というのはビートルズが解散した年だが、その70年代は、へヴィでハードなロックが席巻した。
その70年代のほぼ真ん中に発表されたこのアルバムは、少なくとも僕にとって、70年代を象徴するアルバムの1枚なのだ。
ビートルズではぼくを洋楽に引き込むことは叶わなかった。レインボーとそれにるいするバンドたちが、未だに愛しい。

 銀座のライオンでカルメンを見てきた。
こんなところでオペラが見られるとは正直思っていなかった。

銀座7丁目のライオンビルの5階が会場だったが、100人は入っていたろう。予約制なので、すでに席も決まっており、しかも開場10分ほどだったが、7割以上は埋まっていた。
ライオンなので取り敢えずビールを飲み前菜。一応、ランチを頂いてからの演奏ということになっていた。

ほぼ時間通りに開演、ピアノ伴奏だが、フロアをうまく使っていて、楽しませてくれる。
いきなりハバネラから始まってくれたおかげで、気分は入りやすかった。
「セギディーリャ」「闘牛士の歌」「花の歌」と、前半2幕はとてもテンポよく行った。
主役の杣友さんは美人で、迫力がある中にも、色気のあるカルメンを演じていた。ホセの青柳さんは、うまい。そして、ホセらしい。エスカミーリョの佐藤さんも、なかなか素晴らしい響きで、闘牛士を演じていた。

日本語上演だったので、意味もよく分かって見やすかった。ただフランス語でないと、時折、浅草オペラではないが、ミュージカルっぽく響くことがある。ミュージカルが悪いというわけではないが、オペラはやはりオペラで、根本的な何かが違う。

間に20分の休憩を置いていたが、杣友さんは特に出ずっぱりに近いので、しんどかったと思う。
オペラハウスでもないし、オケがあるわけでもなく、合唱もないが、十分に堪能できる内容だったと思う。逆にダイジェスト演奏だったことが幸いしているかも知れない。

それにしても、ライオンはなかなか面白いことをやってるのだな、と感心した反面、食事に関しては、あれではいかんな。皆基本的にはオペラを見に来 ているから、恐らく寛大だが、メインディッシュが出てこないは、出てくれば冷めているは、出す順番はめちゃくちゃだは、いつもやってんじゃないの?と言い たくなった。
いっそのこと、サンドイッチかカレーライスでもさっと出してもらった方が幾分かいい。

また何かあれば行こうかな、という気にはなった・・・・若干値は張るが。

http://r.gnavi.co.jp/g131804/menu2.htm

 ぼくは音楽に関しては雑食なのだが、最近のポピュラー音楽は、あまり聴かなくなっている。昔のようにCountDownTVなどを見て情報を仕入れることもしなくなった。

クラシックを今でもよく聴ける一つの理由は、新曲が少ないことかも知れないという気にさえなる。新しいCDやDVDが発売になったところで、その多くは既存の音楽を別の誰かが演奏したものだ。曲自体はなじみがある。
今パソコンからはSantanaが流れている「Open Invitation」という曲だ。別に選んだわけではなく、毎度おなじみのランダム再生故の選曲だ。それでもSantanaの音楽は、耳になじんでいるし、これも10年以上前の録音だ。
一つの音楽を1回しか聴かないとすれば、相当数の音楽に触れることは可能だが、そんなことはあり得ない。結局気に入った音楽は繰り返し聞くし、どんなに流行っていようと、どんなに優れていようと、聴きたくない音楽というのはある。

星をめざして/NEWS
蕾(つぼみ)/コブクロ
Flavor Of Life/宇多田ヒカル
千の風になって/秋川雅史
Climax Jump/AAA DEN-O form
BUT/愛証/倖田來未
WINDING ROAD/絢香×コブクロ
CHE.R.RY/YUI
Love so sweet/嵐
LU LU LU/GAM

上記はオリコンの今週のチャートからコピってきたベストテンだが、さすがに全く知らないということはないが、曲として認識できるのは2~3曲だ。秋川雅史の曲なんて、こんなところにはいるのは信じられない。紅白恐るべしという感じだが。

相変わらず、クラシックとハードロックの比重が高い、進歩のない音楽生活をしているのだが、ちょっと前、何かのCMでSAKURAという歌を聴いた。テレビ画面の下に「いきものがかり」と書いてあった。
これが「生き物係」から来ていることなど知らなかったが、何度かネットで調べようと、テレビでその都度名前を覚えながら、その都度、しばらく忘れていた。・・・・すぐ調べれば問題ないのだが。

そんなことでようやく調べて、SAKURA1曲をダウンロードしたのだが、なぜかこの曲が泣ける。
歌詞自体は今更ぼくなどが感動するような、ノスタルジックではあっても、青春とは縁のない年齢なので、それほど感じることはない。だがなぜか、恥ずかしい話だが、このメロディを聴いていると、じわっと涙が出てくるのだ。

これまであまりこういう経験はない。
ロックのギターで「泣き」なんていうことをよく言ったが、そんなものに入り込んだり、アグネスチャンの「白い靴下は似合わない」で高校時代に切ない思い をしたり、クラシックのいろいろなメロディで感動したりという経験はあるが、ポップス聴いて、涙するなんて・・・・年のせいか?何て思ってしまったりする ほどだ。

尤も、ヴォーカルがこの子でなかったら、どうかな?とも思う。
オフィシャルページを見ると吉岡聖恵という子らしい。
ミーシャあたりからだろうか、非常に歌唱力を売りにできる歌手が増えたように思う。だが、歌唱力というのは、魅力的な声があって始めて有用なものだと、今回の音楽を聴いて思った。

テクニックは、努力で身につけることのできる人が多くいるはずだ。もちろんそれだって素晴らしいことだ。しかし天性の、努力では身につけることができないのが声だ。
楽器は、チューニングさえしっかりすれば、同じ音を出すことができる(に違いない・・・いや、もちろん洗練された演奏は、その音色もユニークだ)。しかし声は、技術ではない(なんて断言すると、誤解を受けそうだが)。

魅力的な声は、生まれ持ったものだ。同じ歌を、魅力的な声で少し下手なのと、平凡な声で抜群のテクニックで聴く場合、前者の方がいいように思える。もちろん、個人差もあるし、そもそも「魅力的」というのは、普遍化できない。

だから敢えてどの歌手が魅力的で、どの歌手が凡庸かなどというのは、まったくもって聞く側の身勝手な思いこみかも知れない。

ナタリー・デセイというソプラノがいる。素晴らしい高音と、のびのある美しい声を持った天才的なソプラノだ(個々でマリア・カラスを出すのは、何 か違う気がするので)。コロラトゥーラだが、高い声ばかりで勝負するわけではない。いずれにしても当代随一のソプラノのひとりだ。
ぼくは、マスネのほとんど上演されることのない「サンドリヨン(シンデレラ)」というオペラが好きなのだが、これは唯一でているCD(かつてはレコードだったが)で歌っている、フレデリカ・フォン・シュターデという歌手の魅力に依るところが大きい。
たぶんソプラノの実力としては(世代は違うが)デセイには及びも付かない。
しかしシュターデの、細いが透明感のある声は、僕には魅力的なのだ。
シュターデは基本メゾ・ソプラノだと思うのだが、このサンドリヨンではソプラノとして歌っている。

まあ、そんなわけで、「魅力的」の内訳はとても個人に負っているのだが、このいきものがかりの吉岡聖恵さんは、久々に日本人のポップス歌手で声に惚れた。
最近人気のある伊藤由奈とかYUIとかもきれいないい声をしていると思うのだが、それとはちょっと違う、いい周波数に入ってますという声をしている。もちろん、SAKURAという歌限定での話だ。他の曲は知らない。でも聴いてみようという気にはなる。

それにしても、今かかっているのがBlueOysterCultだ。ぜんぜんいい声じゃないが、素敵だ。
こうやって別の曲を聴いて楽しんでしまうと、SAKURAは錯覚かな?何て思えてしまう。だって、曲だけで泣くなんて・・・・やはり自分でも信じられない。