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次元を越えて 猫猫宮救出作戦~犬犬王の逆襲~10

 バ春江  「本当にあたしよ、ほら」 (そう言うとミツバチの上半身がパッと春江の顔になる)
  猫猫  「・・本当に春江さんだわ・・でもちょっと気色悪いわね」
 バ春江  「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ」
  猫猫  「でも・・どうして春江さんが?」
 バ春江  「バンワオーさんがあなたのことを心配して私と主人と手分けしてあなたを探してたのよ、あなたがさっき叫んだ念が私の耳に届いたのよ」
  猫猫  「あ・・ありがとう、助けに来てくれたのね」
 バ春江  「そうよ、あたし今から大急ぎで戻って行ってバンワオーさんに知らせてくるから、もうちょっとの辛抱よ、だから頑張って」
  猫猫  「待って、その前にあたしの世界を何とかしてくれないかしら?」
 バ春江  「猫さんの世界を?」
  猫猫  「そうなの、今たいへんなことになってるのよ、実はね・・」
コソコソと小声で話す猫猫宮たちの話し声が部屋の隅で仕事をしている不乱拳の耳に入ってしまった、不審に思った不乱拳は猫猫宮の方に近づいていく、

  猫猫  「ヤバイわ、春江さん隠れて!」
バ春江はあわてて不乱拳の死角となる猫猫宮の後頭部に回りこむ、
 不乱拳  「さっきから何をごそごそ喋ってるんだね?」
  猫猫  「あ・・あのねえ」
 不乱拳  「何だね?」
  猫猫  「あたしの世界にい、この世界にいる犬敷島と犬春江を送り込んでえ、本物の猫敷島夫婦と入れ替わって・・それであたしの世界をグチャグチャに混乱させてえ・・内部から崩壊を早めようってことで・・それで実際犬敷島夫婦がかなりムチャクチャをやってるみたいでえ・・あたしがいくら気を張っても・・自分の世界の内部崩壊と連動してて、だんだん虚脱状態が長くなってきてえ・・このままじゃいくらもしないうちに・・あたしの心が消えてなくなっちゃいそうでえ・・もう犬敷島夫妻を一刻も早くなんとかしないことにはもうどうしようもないっていう今の状態についてなんだけどね」

 不乱拳  「なんでそんなに細かく言う必要がある?」
    ( もちろんこれはバ春江に状況を説明しているのである )
  猫猫  「それ・・もうやめてもらえないかしら?」
 不乱拳  「フッ・・何を言い出すかと思ったら」
  猫猫  「・・やっぱりダメ?」
 不乱拳  「わかりきったことを聞くなんて・・頭までおかしくなったのかね?」
  猫猫  「・・そうかもね」
 不乱拳  「ははは・・いよいよ最後みたいだねえ」 (そう言って高らかに笑うと自分の仕事に戻る)
  猫猫  「・・・・・・・・・・」
 バ春江  「(猫猫宮の耳元に戻り) 驚いたわ、そんなことになってるなんて、わかったわ、とにかく何でもするからそれまで頑張って、ねっ、猫さん」
  猫猫  「・・・・・・・・・・」
 バ春江  「えっ?・・あのう猫さん?ねえ猫さんてば!」
またもや猫猫宮は長い虚脱状態に陥ってしまった、もう一刻の猶予もならない、そう思い至った春江は侵入した穴から犬犬王の世界を抜けバンワオーにこのことを告げるべく再び光の何百倍のスピードで精神世界を飛んだ、

こちらは猫猫宮の世界、東京の夜景が一望できる高級ホテルのスカイラウンジですご~く高級なディナーをすご~く下品に食べている犬敷島夫妻、
 犬敷島  「ズズズ・・ズーズルズル、う、うめえじゃねえかこのスープ」
 犬春江  「ズズズズ、ジュルジュル・・ほんと、いい味してるわ」 ( マナーもなにもあったものじゃない )
 犬敷島  「ジュルジュル・・今日はよう、2千人もリストラしてやったぜ、敷島重工は全国で大騒ぎだぜ、げへへへ」
 犬春江  「ズズズーー、あたしもさ、敷島隆のカードでこれ買っちゃった」
     ジャランとテーブルの上に宝石やネックレスを無造作に転がせる、
 犬敷島  「ほう、いくらしたんだ、これ?」
 犬春江  「全部で・・だいたい3億円くらいかな?」
 犬敷島  「へへえ、すげえじゃねえか、3億とは」
 犬春江  「さすが敷島のゴールドカードよねえ、無制限だっていうんだから、キャハハハハ」
 犬敷島  「(窓の外を見て) なあ春江、俺たちの働きがだいぶ効いてきたみてえだな」
 犬春江  「そうよね、もう空なんかずっとどんより曇ったまんまだし、街歩いててもぜんぜん活気がないもんね」
 犬敷島  「こりゃあもう2~3日で消えちまうな」
 犬春江  「フフフ、もう少し楽しみたかったわねえ」
 犬敷島  「まったくだな、げへへへへ・・」

そしてこちらは中空の世界、バ春江の知らせを受けてバンワオーとバ敷島がやって来て春江と合流した、
 バンワ  「そうか・・やっぱり犬犬王の仕業だったんだな」
 バ春江  「猫さんの世界が崩壊寸前なんです、早くなんとかしないと!」
 バンワ  「うん、そうだね、君たち二人に来てもらってよかったよ、僕は創造主という立場だから猫さんの世界には入れないんだだから君たちに頼むよ、猫敷島夫婦を救出してそのニセモノの犬敷島夫妻とやらをとっちめてやってくれ」

 バ敷島  「あのう・・僕はその、ケンカはちょっと苦手でして・・」
 バ春江  「なに言ってんのよあなた、男でしょ?根性見せなさいよ」
 バ敷島  「だ・・だってさあ」
 バ春江  「も~う、たらしない!ねえバンワオーさん、何とかしてくださらない?」
 バンワ  「そうだね、もうちょっと戦闘レベル高くしとこうか」( 指をパチンと鳴らすと )
 バ敷島  「よっしゃあ!やったるでえ(ガッツポーズ)」
 バ春江  「・・さすが創造主よねえ」
 バンワ  「では今から君たちを猫さんの世界に送り込むからね、いいかい?心を集中してあっちの世界のことを思い浮かべるんだ」
 バ春江  「はい!」
 バ敷島  「はい!」
 バンワ  「行けーーーーっ!次元を越えてえ!」
     次の瞬間バ敷島夫妻の姿がパッとかき消えた   (つづく)

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2006年10月12日 23:17に投稿されたエントリーのページです。

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