バビル 「(研究員に) すみません、カプセルを開けてください」
研究員 「ほ・・本当に大丈夫ですか?危険はありませんか?」
バビル 「ご心配なく、万一の時は僕がエネルギー衝撃波で眠らせますよ」
山岸 「そんなことができるのかね?」
正太郎 「心配いりませんよ、このバビルはそこの生物よりよっぽど恐ろしい奴ですから」
バビル 「そういう言い方しないでくださいよ」
正太郎 「ああ、いや(苦笑)とにかくそのくらい大丈夫ってことですよ」
研究員 「じゃあ・・博士、開けますよ」
山岸 「うむ、」
クレーンで強化ガラスのカプセルが吊り上げられ2体を遮るものはなくなった、
ロデム 「ああ・・イリス」
ロデムの体が変形しイリスと同じ不定形生物の姿となった、ロデムがゆっくりとイリスの上に覆いかぶさっていく、イリスはじっとしてロデムに身を任せている、2体の体がパアッと輝き始める、研究室が神秘的な光で満たされた、
山岸 「おお・・」
研究員 「ああ・・」
バビル 「こんな風に光ったのは初めて見たな」
正太郎 「何かこう・・厳粛な雰囲気だな」
バビル 「神聖な結婚式って感じですね」
正太郎 「うん」
やがて2体は完全にひとつに融合し、新生ロデムがここに誕生した、
バビル 「どうだロデム、気分は?」
ロデム 「とても満たされた気分です、体の奥から力がみなぎって来るようです」
バビル 「イリスは消滅してしまったのか?」
ロデム 「いいえ、私はイリスでもあるのです、イリスの記憶や能力をすべて受け継いだのですから」
正太郎 「しかしデカくなったなあ」
バビル 「やはり2体がひとつになったわけですからね」
正太郎 「動きにくくはないかい?」
ロデム 「いいえ、多少重くはなりましたが、それを補って余りある程のパワーが備わった感じです」
正太郎 「そうか、とにかくおめでとうと言わせてもらうよ」
ロデム 「ありがとうございます」
バビル 「よかったなロデム」
ロデム 「はい」
山岸 「じゃがこのような合体は一度きりのことなんじゃろうか?」
バビル 「さて、どうなんだロデム?」
ロデム 「さあ、それは私にもわかりません」
正太郎 「もしまたお前が心を惹かれるような同族が現れたとしたら?」
ロデム 「その時は・・そういうこともあるのかも・・ウウッ!」
(突然床に身を伏せ、苦しみの声を上げるロデム)
バビル 「ど・・どうしたロデム?」
ロデム 「む・・胸の奥が急にキリキリと・・」
正太郎 「(ハッとなり) ロデム、体の中のイリスに言うんだ、決して他の生物と合体などしないと、早く!」
ロデム 「ほ・・ほかの同族とは合体などしない・・・イリス・・お前だけだ」
(目を閉じてじっと苦しみをこらえているロデムであったが)
正太郎 「どうだロデム?」
ロデム 「お・・治まりました」
正太郎 「やっぱりな、イリスが怒ったんだよ、もうお前は一生浮気はできないぞ」
ロデム 「私が?・・浮気?待ってください、私がそんなことをするなんて考えられません、こうして生まれ変わった以上他の同族に心を惹かれたりするなんて考えられません」
山岸 「じゃあ、これなんかどうかね?」 (ロッカーから一枚の写真を出して見せる)
ロデム 「・・これは?」
山岸 「昔地球にやって来た君の同族の写真なんだが」
(その写真をじっと見つめるロデム)
ロデム 「とても・・とてもきれいだ・・アッ!ウグググ・・・」 (またも床に伏せ苦しみ出す)
正太郎 「何なんだこいつは?」
バビル 「けっこう気の多い奴みたいですねえ (苦笑)」
正太郎日誌 合体 (完)
