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復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎8

  島田  「起き上がってきよったで」
  金田  「やっぱりあれくらいじゃ参らなかったようだな」
  島田  「向かってきよるで!」
  金田  「望むところさ」
恐竜ロボットの突進を鉄人と雷人の2体ががっしりと正面から受け止めた、その瞬間恐竜ロボットの首が大きくしなり鉄人が横へ弾き飛ばされた、

  金田  「ああっ!」
恐竜ロボットはその巨体を利して雷人の上にのしかかる、その全体重を受け雷人の体の半分は海底の砂の中にめり込んでしまった、さらに両足による踏みつけ攻撃を受けている、

  島田  「くそう、何ちゅう重たい奴や!金田君、何とかしてえな」
  金田  「待ってろ、今行く」
雷人を救うべく鉄人が正面からブチ当たるが恐竜ロボットはひるまず、素早く鉄人の右腕にがっぷりと噛み付いた、

  金田  「ああ!しまった!」
かつてこの状況から片腕と片足をもぎ取られてしまった苦い思い出が悪夢のように蘇ってくる、懸命に振りほどこうとするが離れない、
その隙にようやく体をすり抜けられた雷人が恐竜ロボットの喉元に豪腕を叩き込んだ、そのショックで口が開き鉄人が脱出に成功、
だが今度は離れ際の雷人に恐竜ロボットの首が素早く伸びて雷人の足の付け根のあたりに噛み付いた、

  島田  「くっ、こいつう、見かけと違うてなんちゅう素早い奴っちゃ」
もがく雷人をくわえたまま恐竜ロボットが移動する、同時に胴体から真っ黒な黒煙が吹き出てきてあたり一帯の視界を塞いでしまった、

  金田  「ど、どこだ?何も見えない!」
 五十嵐  「金田君、ソナーによると2時の方向、距離は300メートルほどだ、艇長、艦を近づけてくれ!」
  艇長  「わかりました、左舷15度、第二船速!」

鉄人と潜航艇が黒煙の中に入っていく・・・一方、黒煙の中に身を隠した恐竜ロボットは雷人の胴体を海底に押さえつけ足の付け根に噛み付いたままグリグリとひねり回している、ギシ、ギシと雷人の足のジョイントが悲鳴を上げ、そのダメージは島田正太郎のリモコンにデジタル表示される、

  島田  「あ、あかん、これ以上連結部がもたへん!」
ギシギシ・・バキーン!かん高い音とともに雷人の左足は根元から引き抜かれてしまった、片足を失ったがそのお陰で脱出に成功し、雷人が黒煙の雲海を突っ切るように上昇、その姿を現した、

  金田  「雷人が見えた!ああっ、足を引きちぎられてる!」
     恐竜ロボットも雷人を追って上昇、黒煙の中から姿を現した、
 五十嵐  「もう間もなく海面に出るぞ」
  島田  「金田君、あいつ都合のいいことに追ってきよる、海上に誘い出したら雷人キャノンをブチ込んだるわ、鉄人で何とかあいつを逃がさんようにしてくれへんか」
  金田  「わかった、やってみる!」
恐竜ロボットが雷人に迫るが間一髪雷人が海上から空へ、ワンテンポ遅れて恐竜ロボットも海面に出た、
イワノフ  「ちっ、空に逃げよったか、くたばり損ないが!」
アンドレ  「少佐、下から鉄人が来ます!」
イワノフ  「叩き潰してやれ!」
恐竜ロボットは急速潜行、鉄人へと向かう、鉄人は衝突寸前スルリとコースを変え恐竜ロボットの背後に回ろうとする、
鉄人に後ろを取られまいとターンしようとするが武器となる首や足の敏しょうさに反し、方向転換はその巨体ゆえどうしてもスローモーになる、
鉄人の動きの速さが勝りついに背後から恐竜ロボットの長い首にがっちりと組み付いた、

 ポトフ  「鉄人が首にしがみついています」
イワノフ  「振り払え!振り払うんだ!」
恐竜ロボットの首がしなり鉄人を振り払おうとするがガッチリと組み付いた両腕は離れない、そしてロケットをフルパワーで噴射、恐竜ロボットを海面へと持ち上げている、
  金田  「いいぞ鉄人、そのまま海上に引き出せ!」
  島田  「キャディ、雷人キャノンや!」

空中で静止している雷人の元へキャディロボットが飛来、コンテナのハッチが開けられ巨大な砲身が姿を現す、大型戦艦の主砲を思わせるが、それを雷人が肩に担ぐと大型のバズーカ砲という感じである、

  金田  「あれが雷人キャノンなのかい?」
  島田  「そうや、砲身は18インチ、戦艦大和の主砲と一緒や!こいつを至近距離であいつにブチ込んだる!」
  金田  「もうすぐだ、あと10メートル!」  (つづく)

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2006年09月07日 14:35に投稿されたエントリーのページです。

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