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復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎7

無言のままリモコンを手にじっと身構えている金田正太郎、一方島田正太郎は初陣の緊張のせいかしきりに手のひらの脂汗を服にこすりつけている、

  島田  「なんやえらい緊張してきたわ、こないにドキドキするやなんて思わなんだな、金田君、君平気なんか?」
  金田  「そりゃあ僕だって緊張してるさ、でも毎度のことだから」
  島田  「ふうん、やっぱりベテランは違うもんやな」
  金田  「それもあるけど、信じることだよ」
  島田  「信じる?」
  金田  「父が作った鉄人をね、そして島田君は雷人を」
  島田  「うん、せやな」
  艇長  「目標到達まで2分!」

恐竜ロボット 操縦室
イワノフ  「ほう、タヒチか?」
 ポトフ  「むこうに着いて大金を手にしたら島をひとつ買って優雅に暮らすつもりです、私の故郷は厳寒の土地でしたからね、暖かい場所に住むのが私の夢だったんですよ」
アンドレ  「俺は元手を手にしたらアメリカへ渡って何か商売でも始めようと思ってます」
イワノフ  「ほう、お前に商売気があるとは知らなかったな」
アンドレ  「国にいちゃあチャンスは掴めませんよ、ところで少佐はあくまでも政権にこだわるつもりなんですか?」
イワノフ  「当然だ、ぬくぬくと暮らすなど私の性に合わんさ、必ずカストロ政権下でのしあがって見せる」
 ポトフ  「このロボットと例の「手土産」がその約束手形というわけですね」
イワノフ  「そういうことだ」
アンドレ  「国じゃあもう誰かが気づいた頃ですかね?」
イワノフ  「巧妙にすり替えたからな、注意して調べなければ未だに気づいておらんかも知れんぞ」
 ポトフ  「しかしいくら何でもそろそろ気づくでしょう、もっとももう手遅れですがね」
ソナー手  「少佐!ソナーに反応!左右両舷の至近距離から何か急速に近づいてきます!衝突コースです!」
イワノフ  「何だと!魚雷か?」
ソナー手  「もっと大きな物です、衝突まで10秒」
イワノフ  「回避行動を取れ!」
ソナー手  「間に合いません、来ます!」
     ガガガガーーン!恐竜ロボットの側面に鉄人と雷人がほぼ同時に体当たりを敢行した、
      「うわわわっ!」
     激しい衝撃が内部に走る、再度体当たりを敢行すべく旋回する鉄人と雷人、
 ポトフ  「モニターに映像が出ました」
イワノフ  「あれは・・鉄人!なぜ鉄人がここに?・・もう一台は初めて見る奴だ」
アンドレ  「なぜ衝突直前までソナーに補足できなかったんだ?」
イワノフ  「俺たちを待ち伏せていたに違いない」
 ポトフ  「また来ます!」
イワノフ  「全員、衝撃に備えろ!」
      ガガガーーン!再度鉄人と雷人の体当たりを受け、大きくバランスを崩す恐竜ロボット、
イワノフ  「装甲は大丈夫か?」
 ポトフ  「まだ持ちこたえています」
イワノフ  「操舵手、ジグザグに大きく回避しろ!」
 操舵手  「わかりました!」

  島田  「だいぶパニクッとるようやな」
  金田  「このままたたみかけよう」
  島田  「よっしゃあ!」
鉄人と雷人が交互に体当たりをくり返す、だが恐竜ロボットの装甲も頑丈である、正確に言うならば恐竜ロボットの外装は受けた衝撃を全身に伝えて受け流すという特殊な柔軟さを備えているのである、

アンドレ  「アトミック魚雷装填完了、ターゲットロックオン!」
イワノフ  「全弾発射!」
     バシューーッ!恐竜ロボットの胴体から4本の大型魚雷が発射され2本は鉄人に、2本は雷人へと向かっている、
  島田  「おっ、撃ってきよったでえ、ふん、そないなもん当たるかいな」
     大きく回避行動を取る鉄人と雷人だがそれぞれの魚雷はぴったりと追尾してくる、
  島田  「なんや?追いかけてきよるで!」
  金田  「熱探知魚雷だ、熱源のエンジンを追ってるんだ」
  島田  「くそったれえ!」
     しばらく魚雷の追跡を振り切るため、回避行動を続ける2体であったが・・・
  島田  「金田君、あの魚雷、あいつに返したろやないか?」
  金田  「そうか、よしやろう!」
     お互い目を見つめ合いこれから何をするかを悟り合った二人、回避を続けていた鉄人と雷人が
     恐竜ロボットに向かって突進を開始した、それぞれ2本の魚雷も追ってくる・・・
ソナー手  「2体ともこちらに向かってきます!」
イワノフ  「左舷に切れ!」
ソナー手  「近づきます、衝突まで5秒!」
     鉄人と雷人は恐竜ロボットに衝突する寸前、紙一重で素早くすり抜けて反転した、だが魚雷は今度は恐竜ロボットの熱源に引かれ4発全弾が命中、ドドドドーーーン!凄まじい爆発音があたりに響き渡る、
      「うわわっ」    「ぐおっ!」    「むおっ!」
     グラリと恐竜ロボットの巨体が横倒しになる、
  金田  「やった!」
  島田  「見事や!」

イワノフ  「各部、被害状況を報告しろ!」
スピーカー 『こちら機関室、2名が負傷しましたが動力に支障はありません』
      『Bデッキに浸水!デッキを閉鎖します』
 ポトフ  「外装のダメージレベルはまだ許容範囲です、こいつもあきれるくらい頑丈ですよ」
アンドレ  「まだまだ戦えますよ」
イワノフ  「体勢を戻せ、接近戦に切り替えるぞ!」  (つづく) 

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2006年09月06日 17:10に投稿されたエントリーのページです。

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