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復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎6

正太郎の声 「翌日の早朝、僕たちは佐渡島の北方20キロ程の小さな無人島に集結した、鉄人、そして雷人、それに雷人の横にはコンテナにロケットエンジンを搭載した無人の運搬用ユニットが置かれていた」
  金田  「島田君、このコンテナのような物はいったい?」
  島田  「これかいな、雷人の武器を搭載したキャディロボットや」
  金田  「キャディロボット?」
  島田  「このキャディもリモコンで動かすんや、雷人の行くところに何処にでもお供する、侍でいうたら太刀持ちみたいなもんやな、今日は雷人キャノンと大型レーザービーム砲を用意したでえ」
  金田  「じゃあ雷人に武装を施したのかい?」
  島田  「武装やあらへんがな、キャディに積んどる武器を雷人が必要に応じて使うだけや、雷人の本体に取り付けたわけやないんや、せやから武装にはならへん、パチンコ屋の景品交換所が店の外にあるんと理屈は一緒や」
  金田  「そういうもんかなあ?」
  島田  「そういうもんやがな」
  金田  「それがこの前言ってた『抜け道』ってやつ?」
  島田  「そういうこっちゃ」
  大塚  「君塚さん、こんな大きな兵器をどうやって入手したんですか?」
  君塚  「そらあやっぱり自衛隊ですわ、船に搭載するんも車両に取り付けるにもデカ過ぎて使いにくい旧式の武器も雷人が手に持って使うとちょうどええんです、そやからそれを下取りして改造したというわけで・・」
  大塚  「なるほど」
     五十嵐局長が4人の元へやって来る、
 五十嵐  「海自の対潜哨戒機が恐竜ロボットと思われるエンジン音をキャッチしました、やはりほぼ予定のコースを進んでいます、では皆さん、潜航艇に乗船してください、迎撃ポイントまでおよそ40分で到着します」
  島田  「さあ、いよいよやでえ」
  金田  「うん、行こう」
     五十嵐局長を含め5人が特殊潜航艇に乗り込む、
 五十嵐  「では艇長、出発してくれ」
  艇長  「わかりました、微速前進」
 操舵手  「微速前進」
潜航艇が島の入り江から離れる、金田正太郎、島田正太郎ともにリモコンの操作を開始する、バンワオーーッ!鉄人の咆哮、そしてグワーーッ!と雷人の雄叫び、2体のロボットが地響きのようなエンジン音を響かせ上昇、次いでキャディロボットも上昇を開始した、

恐竜ロボット内 操縦室
 ポトフ  「イワノフ少佐、ダメです、いろいろやってみましたがどうしてもシステムを完全には復旧できません」
イワノフ  「どうしてもだめなのか?」
 ポトフ  「やはりスミルノフでなければ無理です」
アンドレ  「くそう、ポトフ、お前が奴から目を離したりするからだぞ」
 ポトフ  「そう言うな、まさかあんなに複雑で細い換気口を伝って外に脱出するなんて誰が想像する?」
アンドレ  「セルゲイの奴、最初はいかにも協力的なそぶりを見せていたくせにまんまと一杯食わされたぞ」

このセルゲイスミルノフこそかつてまだら岩で不乱拳博士の助手を勤め、後年ブラックオックスの改造を完成させたS国科学アカデミーを代表する科学者となる人物である、 (前作、ブラックオックス新たなる旅立ち 参照)
また日本大使館に情報を持ち込んだのも他ならぬセルゲイであった、

イワノフ  「するとキューバまではどうしても一ヶ月もかかるのか?」
 ポトフ  「はい、ディーゼルエンジンの加熱が思うように抑えられないので時々は機関を停止して冷却しなければなりませんそれをくり返しながら航行するとなると順調に行ってもそれくらいは・・・」
イワノフ  「速度はこれ以上速くはならんのか?」
 ポトフ  「速くしても意味はありません、それだけこまめに冷却時間を取らねばならないのですから、結局今の速度がいちばん効率的なのです」
イワノフ  「水と食料はどうだ?」
 ポトフ  「ひいき目に言ってぎりぎりです」
アンドレ  「少佐、途中で海賊でもやらかしますか?」
イワノフ  「くだらん冗談を言うな」
アンドレ  「冗談で言ってるわけじゃありませんよ、こんなところで干からびるわけにはいかんでしょう?」
イワノフ  「アンドレ、我々は軍人だぞ」
アンドレ  「今はもうただの反逆者ですよ」

海上自衛隊 特殊潜航艇内
  艇長  「機関停止」
 操舵手  「機関停止」
  艇長  「迎撃ポントに到着しました」
  大塚  「相手にはまだ気づかれておらんのですか?」
 五十嵐  「情報によれば恐竜ロボットの索敵範囲は通常の潜水艦よりかなり狭いそうです、相手より先にこちらのソナーが補足するはずです」
  君塚  「どっちの方角から来るんでっか?」
 五十嵐  「この正面からです、ではフォーメーションを決めましょう、この潜航艇を中心に鉄人は右に、雷人は左に位置を取ってください、双方から同時に奇襲をかけましょう」
   (鉄人と雷人が左右に分かれそれぞれ岩陰に身を潜める、15分程経過した頃

 操舵手  「ソナーに感あり!」
  艇長  「目標に間違いないか?」
 操舵手  「エンジン音を確認しました、恐竜型ロボットです」
  艇長  「到着時間は?」
 操舵手  「現行速度で約9分」
 五十嵐  「みなさん、いよいよです!」   (つづく) 

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2006年09月05日 14:32に投稿されたエントリーのページです。

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