« 復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎3 | メイン | 復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎5 »

復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎4

東京ロボットショーが閉幕したその三日後、一大ニュースが新聞各紙の一面を飾った、『 S国軍事クーデター勃発 』

S国海軍イワノフ少佐を中心とする将校グループが率いる反乱軍が首相官邸、人民会議場、ならびに国営放送局を占拠し、首都には戒厳令が敷かれた、イワノフ少佐を筆頭とする軍事政権が樹立されるやに思われたが、決起早々離反者が相次ぎ翌日には反乱軍は政府軍の手によって鎮圧された、首謀者であったイワノフ少佐と他の将校は首都を脱出し国外へ逃亡したと見られる、

それより二日後、正太郎と大塚署長は秘密裏に要請を受け日本国家保安局に赴いた、保安局の廊下を副局長の先導で歩く正太郎と大塚、

 副局長  「今日こちらへ来るということは誰にも?」
  大塚  「はい、警察庁長官より他言を禁じられております」
 副局長  「お願いします、局長から詳しく説明させて頂きますが非常にデリケートな問題が発生しまして・・」
  大塚  「デリケートな問題ですか?・・とにかく鉄人の力を借りたいとだけしか聞かされておりませんでな」
 副局長  「ええ、鉄人にも是非協力をお願いしたいのです」
 正太郎  「鉄人にも?」
 副局長  「すでにもう一組、先に局長室でお待ちです」
  大塚  「もう一組?」
 副局長  「(局長室のドアをあけ) どうぞお入りください」
 正太郎  「あ・・」 (中に入るなり驚きの声を上げる)
 島田正太郎「よう、金田君、また会うたな」
      (ソファには島田正太郎と君塚署長が座っていた)
  金田  「君たちも呼ばれたんだ?」
  島田  「うん、なんや大事らしいで」
 五十嵐  「よくおいで下さいました、局長の五十嵐です」
  大塚  「大塚です」
  金田  「金田です」
 五十嵐  「今日は鉄人と雷人の担当者の方にお集まり頂きましたが・・もうお互いにご存知ですかな?」
  大塚  「はあ、君塚署長とは仕事で何度かお会いしておりますが、島田君とは初めてだったね?」
  島田  「島田正太郎です!どうぞよろしゅうに」
  大塚  「ああ、こちらこそ、突然の呼び出しでビックリしただろうね?」
  島田  「はい、驚きました、せやけどこれが雷人の初仕事やと思うたらなんや胸がときめきますわ」
  大塚  「フフ、頑張っとるねえ、こっちもうかうかしておれんわい」
 五十嵐  「どうぞおかけください」
    (一同がテーブルにつく)
 五十嵐  「みなさんはすでにS国の軍事クーデターについては報道でご存知かと思いますが」
  君塚  「はあ、なんや一日でポシャッてしもたそうですな」
 五十嵐  「はい、首謀者であるイワノフ少佐のグループがまだ部下たちの人心を十分に掌握できてない状態で強引に行動を起こしてしまったんですな、ですから実際に決起に参加した部隊はイワノフが目論んだ半分にも満たなかったのです」

  大塚  「ほう、そうでしたか」
 五十嵐  「参加した部隊の中からも早々に離反者が相次いでそのために政府軍の反撃を容易く許すことになりました」
  大塚  「ふむ、そのような無謀とも思える行動を起こすとは、イワノフとはどんな人物なんです?たかだか海軍の少佐でしょう?」
 五十嵐  「イワノフは三年前まで大佐だった男です」
  君塚  「えらい格下げになったもんでんな、なんでまた?」
 五十嵐  「名前だけ聞いてもおわかりにならんでしょうが、かつて「まだら岩の怪人の首領だった男」と聞けばわかるでしょう?」
  金田  「あの時の首領がイワノフだったんですか?」  (つづく)

About

2006年09月04日 14:15に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎3」です。

次の投稿は「復刻版 正太郎日誌 浪速の正太郎5」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。