無限に広がる横山精神世界・・・その一角にバンワオーがポツンと立っている、そこはいずれの創造主の領域でもないいわば「中空の世界」である、ほどなく一組の男女がバンワオーの元に姿を現した、バンワオー世界の敷島隆と妻の春江である、
バンワ 「やあ、ご苦労さん、よく来てくれた」
バ敷島 「私たちをこんな所へお呼びになるとは・・何かあったのですか?」
バンワ 「うん、実は猫さんなんだが・・」
バ敷島 「猫猫宮さん?」
バ春江 「猫さんがどうかしたんですの?」
敷島と春江がバンワオー世界にいる間は二人とも猫猫宮や彼女の世界と関わった記憶は創造主であるバンワオーの手によって潜在意識の中に
封じ込められているがバンワオー世界からこの中空の世界に出た瞬間にその潜在意識はすべて表面意識へと変わっているため二人とも
猫猫宮のことを完璧に記憶しているのだ、
バンワ 「どうも猫さんの身に何か起こったようなんだ」
バ敷島 「猫猫宮さんとは連絡が取れないのですか?」
バンワ 「うん、彼女のHP「敷島な日々」の掲示板にメッセージを入れているんだがまったく返事がない、それに日々雑記がもう5日も更新されていないんだ、今までこんなことはなかった、やはり何か起こったと見るべきだ」
バ春江 「バンワオーさんに何か心当たりはございませんの?」
バンワ 「実はね、やはり5日前の夜のことなんだが、突然激しい引力を感じたんだ、まるで魂をワシ掴みにされて持っていかれるようなね、」
バ春江 「まあ、」
バンワ 「幸い僕は何とかふんばってその引力に耐えることができた、ちょうど僕が必死にこらえている最中にね、猫さんの苦しみにあえぐ念をかすかに感じたんだ、気のせいなんかじゃないと思う、やはりアレは猫さんの悲鳴だったと・・僕はそう思うんだ」
バ敷島 「そうだとすると猫さんは今どこでどうしているんでしょう?」
バンワ 「猫さんが強引に心を持っていかれたとしたら、彼女の心は必ずこの横山精神世界のどこかにいるはずだ、それに今回のことは何者かが何らかの意図を持って仕掛けてきたことだと思うんだ」
バ敷島 「何者かによってさらわれたということですね?」
バンワ 「うん」
バ春江 「そんなことができるのは・・やはり創造主のうちの誰かでしょうか?」
バンワ 「そうだろうね」
バ敷島 「誰か思い当たる人物がいるんですか?」
バンワ 「こういう強引な手を使う人物に心当たりがないでもないがまだ断定はできない( もちろんバンワオーが疑っているのは犬犬王である )とにかく一刻も早くこの広い横山精神世界の中のどこかにいる猫さんの心を見つけ出して救出しなければならないんだ」
バ敷島 「なるほど・・しかし彼女を探すにしてもこの無限の精神世界をどうやって探せばよいのか・・」
バ春江 「雲を掴むような話ですわね」
バンワ 「もちろん僕一人ではとても無理だよ、だから君たちにここまで来てもらった、君たちキャラクターは創造主に比べたらはるかにピュアな存在だ、あいにく創造主である僕には「雑念」という不要な念が多すぎてどんなに心を研ぎ澄ましても彼女の念をキャッチできる範囲というものが限られてくる、でも君たちのピュアな心を研ぎ澄ませればその想いははるか遠くまで届くはずだ」
バ敷島 「・・・私たちに探し出せるでしょうか?」
バンワ 「探し出せると信じることが大切なんだよ、不安や疑いは自己の能力を半減させてしまうんだ」
バ春江 「そうよあなた、この世界は「想い」こそすべてなの、たとえ無限の世界であったとしてもあたし達の想いだってまた無限なのよ」
バンワ 「おっ、さすが春江さんだ、いいこと言うねえ」
バ春江 「ホホホホ・・」
バ敷島 「うん、そうだ・・そうだよな!」
バンワ 「ここから三方に別れて捜索を開始しよう、何かわかったらすぐに連絡をしてくれ」
バ敷島 「わかりました、全力を尽くします」
バンワ 「相手は創造主だ、君たちのかなう相手じゃない、だから決して無理はしないでくれ、いいね?」
二人 「はい!」
バンワ 「では捜索開始だ!」
バンワオー、バ敷島、バ春江の三人は無限の横山精神世界の中を猫猫宮を救うべく三方へと散ったのだ (つづく)
