研究室では敷島博士がリモコンを分解し特殊な細工を施している、時刻は午前3時を回っている、ロビーの充電は完了しすっかり元気を取り戻していた、
ロビー 『操縦器の細工は終わったようだな』
敷島 「ああ、あとは予備のリモコンにこれと対応する仕掛けを取り付ければいい」
正太郎 「少し休みましょう、博士、コーヒーが入りましたよ」
敷島 「やあ、ありがとう、じゃあちょっと一服するか」
(しばし小休止する一同)
正太郎 「でもロビー、」
ロビー 『何だ?』
正太郎 「お前は3号と4号のことを嫌うけど、でも時がたてば自分だってそうなってしまうと思わなかったのかい?」
ロビー 『そうかも知れないが、でもあいつらは本当のロビーが望む姿じゃない、ああまで露骨に人間を憎んだりするのはそれだけ人間に対して恐怖感を持っているんだ、怯えているんだ、僕にはそれがよくわかる、ロビーはもっとプライドが高かった筈だ』
正太郎 「だからそれは僕や鉄人に追い込まれてしまったわけで・・」
ロビー 『だとしてもあんな情けない奴らを僕は認めない、本当のロビーのプライドを持っている僕が許さない、あんな考えで鉄人以上のロボットを作れるわけがない』
正太郎 「そういうもんかなあ」
ロビー 『ものを考えればロボットにも人間のように個性や感情も芽生えてくる、自信やプライドも個性だ、人間に対して必要以上の恐怖を抱けば自信も無くなり考えも縮こまってしまうものだ、そうなると本来の能力を発揮できない、それは人間だって同じだろう?』
正太郎 「うん、それは言えるな」
ロビー 『その上あいつらは素直じゃない、人間が恐ろしいなら恐ろしいと認めた上でその対策を真剣に考えるべきだろう、なのにそれを認めず小馬鹿にし続けている、自信を失くし素直にもなれてない、だから短絡的なことばかり考えるんだ』
正太郎 「う~ん、お前けっこうきびしいんだな」
ロビー 『そんな誇りを失ったロビーは地上から抹殺しなければならない』
正太郎 「でも・・・そのあとはお前だって、」
ロビー 『抹殺されるだろうな』
正太郎 「わかってるだろう?お前は危険なロボットなんだ」
ロビー 『自分の事は自分でケリをつける』
正太郎 「それ、どういう意味なんだ?」
ロビー 『その時がきたらわかる』
正太郎 「・・・・・・・・・」 (つづく)
