両者ががっちりと組み合う・・スピードで勝る鉄人がまず唸るような豪腕をポセイドンの胸元に叩き込む、
ポセイドンも腕を引き絞り強烈なパンチを鉄人のアゴに打ち返した、のけぞって数歩あとづさる鉄人、
正太郎 「くっ・・なんてパワーだ」
果敢に突進をくり返す鉄人、ポセイドンのパンチを巧みにかわし、懐に飛び込むとボディと顔面に連打を叩き込むがポセイドンにひるむ様子はなく再度放たれた渾身のパンチはガードした鉄人の腕を弾き、まともに顔面に打ち込まれた、のけぞった鉄人の胸板にたたみかけるようにストレートの連打、後方に仰向けに転倒する鉄人、
五十嵐 「金田君、まともに組み合っては分が悪いようだぞ」
正太郎 「くそう、」
鉄人が半身を起こす、ポセイドンが両手の指を鉄人に向かってつき立てピッピッとレーザーを照射する、鉄人のボディがスパークを起こす、頑丈な装甲ゆえ一撃で大破するには至らないが何度も食らえば間違いなく穴が開いてしまう、
正太郎 「いかん!このままじゃ」(リモコンを慌しく操作)
鉄人が半身を起こした体勢でロケットを噴射、強引によろけながら上昇し、高度500メートルから反転急降下、加速度をつけてポセイドンに体当たりを敢行、ガガーーン!ポセイドンがのけぞって数歩後退、再び急上昇から反転急降下、全身を弾丸と化した鉄人がつっ込む、ガガーーン!・・ポセイドン二歩後退、
正太郎 「そうだ、その調子でたたみかけろ!」
三度目の急降下からの体当たり、だが今度はポセイドンが鉄人の体をガッチリと受け止めた!横に放り投げられ横転する鉄人、
正太郎 「ああ・・・」
起き上がろうとする鉄人にポセイドンが体を浴びせようとする、だが鉄人は逆にポセイドンを引き込み柔道でいう「巴投げ」を見事に決めた、
一回転して転倒するポセイドン、 鉄人と一体化したかのような正太郎の操縦技術のなせる技である、
立ち上がりかけたポセイドンに鉄人が低く突っ込む、ラクビーのタックルのようにポセイドンの足を絡め取り再び転倒させる、
スピードを利して素早く背後に回りこみポセイドンの後頭部にパンチの連打を叩き込む、ポセイドンが立ち上がり後ろをふり向いた時、再び低いタックルを決めた鉄人であったがその瞬間ポセイドンは鉄人の両腕をがっちりと掴み後方に回られるのを阻止した、
さらに鉄人の体を下に敷き完全な馬乗り状態となる、 大きく拳を振り上げるポセイドン、両腕でガードする鉄人、
しかし振り降ろされたパンチはガードを弾き飛ばして顔面に容赦なく撃ち込まれた!重く強烈なパンチが2発、3発、4発と鉄人を襲う・・・
五十嵐 「い、いかん、金田君、このままではやられる!」
正太郎 「うぬっ・・」
正太郎のリモコンにはデジタル表示でダメージレベル「3」と表示された、レベル「6」を超えると操縦に支障をきたし、「8」を越えるとほとんど制御不能となってしまう、何とか鉄人をポセイドンから引き離そうとしていた正太郎であったがとっさの判断で逆にポセイドンに鉄人をピッタリと密着させた、鉄人にガッチリしがみつかれた格好になるとポセイドンもウエイトを乗せた重いパンチを放つことができず小刻みなパンチを打つことになる、おかげでダメージは半減し、鉄人もその体勢からポセイドンの即頭部に細かいパンチを打ち返すという膠着状態がしばらく続いた、
ロデム 「なるほど、ポセイドンのパワーをうまく封じていますね、ですがポセイドンの武器をお忘れではありませんか?」
もちろん忘れてなどいない、まさにその時ポセイドンは至近距離からレーザーを照射すべく鉄人の体から両手を離し指を突き立てた、正太郎はそのタイミングを待っていたのだ、鉄人がポセイドンを激しく突き飛ばしロケットを噴射、上空に離脱することに成功した、
上空を旋回する鉄人を待ち受けるポセイドン・・・・・
正太郎 「五十嵐さん、くやしいけどあのポセイドンにまともにぶつかっては鉄人に分はないようです」
五十嵐 「では・・どうする?」
正太郎 「ロデム、ここで戦いを放棄などしたらバビル2世は納得などしてくれないだろうな?」
ロデム 「きっとそうでしょうね」
正太郎 「ならばもう捨て身の戦法しかないな・・」
五十嵐 「捨て身の・・?」
正太郎 「ようし、行くぞ!」(鉄人が急降下、ポセイドンも足場を固め身構える)
五十嵐 「金田君、また捕まってしまうぞ」
正太郎 「捕まえてもらおうじゃないですか!」
五十嵐 「えっ?」 (つづく)
