胸いっぱいの愛を / 深田恭子

 深田恭子のセカンドアルバム『moon』の8曲目。
 アレンジも含め、この曲が好きだ。
『胸いっぱいの愛を』といっても『Whole Lotta Love』とは一切関係ない。
 深田恭子はお世辞にも歌が上手いとは言えないが、歌が上手さだけではないのだという典型だと思う。
 ファルセットで歌われるさびの部分にかぶってくる「おおお」というバックコーラスがいい!
 ずいぶん昔のアルバムだが、この曲と『最後の果実』は今でも聴いている。

どこにいたの 誰といたの 何してたの
電話よりも ねぇ今すぐに 会いに行くわ
迷惑ですか ワタシダケノモノ
すべてを知りたい 手に入れたい
飾らないそう飾りのない 胸いっばいの愛を
裸のままでどうぞ 抱きしめて欲しい
とめどない そうとめどもない あなたへの思いは
こぼれ咲く花のように 甘くせつない香りでしょう

あんなことも こんなことも何でもする
本気だから もう命さえ惜しくないわ

いつも渇いてるココロモカラダモ
求めて求めて 満たされたい
限りない そう限りのない 絢いっばいの愛を

感じていたい もっと そばにいて欲しい
止まらない そう止められない あなたへの思いが
きっと実を結ぶように
神様に願いかけましょう

迷惑ですかワタシダケノモノ
すべてを知りたい 手に入れたい

飾らない そう飾りのない
胸いっばいの愛を
裸のままでどうぞ
抱きしめて欲しい
とめどないそうとめどもない あなたへの思いは
こぽれ咲く花のように
甘くせつない香りでしょう

急げ風のように / 平田隆夫とセルスターズ

 平田隆夫とセルスターズといえば、世間的には『ハチのムサシは死んだのさ』だと思うが、個人的には『悪魔がにくい』だ。
 でもこの『急げ風のように』もいい。
 この歌は小川真由美が主演した『浮世絵 女ねずみ小僧』という時代劇の主題歌だが、残念ながらドラマはほとんど見たことがない。
 wikiで見るとこの曲は平田隆夫の曲ではないようだ。『悪魔がにくい』などのように、歌謡曲らしい歌謡曲なので、てっきり自分で書いていると思っていた。

夜は我らのもの 夜はみんなのもの
みせかけだけの言葉は ここでは通らない
夜は広くやさしい 夜は二人を包む
がんじがらめの平和は どこかに飛んでゆけ
急げ風のように 勝手気ままに
広い世界へさあ ついて来い
信じあえる何かと 愛しあえる何か それだけあれば

恋は苦しいもの 恋は不安なもの
言い古された言葉が 何故か新しい
恋は全てをうばい 恋は全てを与える
口先だけのことなら いますぐすててゆけ
急げ風のように 何ものこさず
明日の世界をさあ つかみとれ
たたかえる何かと 守りぬく何か それだけあれば

 そしてこれには別歌詞バージョンがあり

街が眠る頃 夜の虹が出る
名もない人の希望が かける夢の虹が
おいで鎖りをはずし しなやかな獣になり
奪い取られた何かを 取り戻しに行こう
夜はあたたかい 夜は美しい
愛し合うだけ 他に何がある
もう一人のお前を もうひとつの人生を
誰も知らない

時は歩みを止め 星は流れない
ブルーの闇は自由をたたえた海のよう
おいで悲しみを脱ぎ生まれたままの心で
とらわれている明日を解き放しに行こう
夜はあたたかい夜は美しい
愛し合うだけ他に何がある
もう一人のお前をもうひとつの人生を
誰も知らない


『真夜中の子守唄』というタイトルでヒデとロザンナが歌っている。こっちもいい。

 ん~しかし、出門ヒデも平田隆夫も、もはや鬼籍に入ってしまった。昭和なんだな~。これらの歌。


 

Josuha Fit the Battle of Jericho / Coleman Hawkins

 この曲は、別にコールマン・ホーキンスの曲ではなく、黒人霊歌だ。ヨシュアがエリコを陥落させたときの聖書の記述が元になっていている。黒人霊歌なので、色んな人が歌ってるし、ジャズとしても有名で、僕はこのコールマン・ホーキンスのCDが好きなのだ。

実は最初にこの曲を知ったのは、バーバラ・ヘンドリクスの『黒人霊歌集』で、それが大好きだったのだ。マヘリア・ジャクソンのようなスピリツアル歌いではない、クラシックのソプラノ歌手が歌った黒人霊歌としては、とても質が高く、レコードがCDになっても比較的早いうちに購入した。『時に母のない子のように』とか『深い川』とか有名な歌も入っていてお勧め。
 ジェシー・ノーマンも霊歌集を出しているけど、『ジェリコの戦い』は入っていない。

 その後しばらくして、コールマン・ホーキンスのサックスを知ったのだが、これがとっても良かった!ヴィレッジゲイトとか言うところのライブだが、ゆったりした気分で楽しめる。
 黒人霊歌というと、宗教的なものもあるのかな~等と、拙い知識で思ってもみるのだが、そもそも個人的には、聖書は楽しい読み物なのだが、このエリコの戦いは、ヨシュア記にある。聖書って、ある意味戦いの歴史だよな等とも思う。

 ところで、プレスリーのをYouTubeで見つけて聴いてみたけど、別の曲みたいだった(いぇいぇいぇい!)。


Night Moves / Marilyn Martin

 昨日、途中まで書いて公開したら、再ログインを求められ、ログインしたところ、記事が全て消えていた。気持ちが萎え、1日抜けた。

 さて、今日のMarilyn Martinは、先日書いた『ストリート・オブ・ファイヤー』のサントラで一曲だけ参加しているアーティストだが、86年にソロデビューしている。
 このNight Movesというロックチューンがスマッシュヒットした。

 そもそもスティーヴィ・ニックスのバック・ボーカルをやっていたようで(声似てるし)、フィル・コリンズとは『Separate Lives』でデュエットしてるし、売れかけていたんだな~と思われる。
 パワフルでちょっとハスキーな声の・・・パット・ベネターっぽいと当時思った・・・美人ボーカリストだが、この後はぱっとせず、wikiを見ると未だに歌っているようだが、最新アルバムはIndependentとなっている。そして曲も全部自分で書いている。
 どんな曲なのか確認しようと思って、YouTubeで調べたが、さすがになかった。
 すぐにMarilyn Mansonが出てくる・・・違うって!
 昔、CD持っていた気がするのだが、行方不明。

 でもこれもなかなか良かった。セカンドアルバムに入っているらしい。

 

Play with me / Jeff Beck

 ここに書いているのは、所詮ぼくが好きな曲の羅列に過ぎないわけだが気にせずどんどん書こう。
 今日はジェフ・ベックの『Play with me』。
 アルバム『Wired』の中の一曲。ベックのアルバムで1,2を争う名アルバムの1枚だと思う。もう一枚は、この前の『Blow by Blow』だけど。

 軽快なギターの音色が心地よい名曲。と同時に、ジェフ・ベックをジェフベックとして認識した最初の曲じゃなかったかと思う。カセットテープにボストンの『More than Feeling』バッドフィンガーの『Carry on』テッド・ニュージェントの『Dog eat Dog』その後に入れていたのがこの曲だった。ボストンやバッドフィンガーはレコードを買わなかったけれど、テッド・ニュージェントは池袋の輸入盤店で、ジェフ・ベックは多分地元のレコード屋で買った気がする。
 個人的には『Goodbye Pork Pie Hat』などの方が好きなタイプの曲なのだが、最初に好きになった曲というのは強いのだ。

Nowhere Fast / Fire Inc.

 言わずと知れた(そうでもないかも知れないが)映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の冒頭を飾る、ジム・スタインマンの名曲。
 映画ではダイアン・レインがエレン・エイムという劇中アーティストの役で、口パクしている歌だが、Fire Inc.というそのためだけに結成されたらしいグループが歌ってる。どう考えても一人で歌ってないし。でも、ダイアン・レインかっこいい。

 何となく昔からこれを聴くと、いずみたくシンガーズを思い浮かべる。まあ、これについては別項で。

 Fire Inc.はラストシーンの『Tonight Is What It Means to Be Young』(邦題:今夜は青春・・・あながち間違ってない)も歌っていて、バラード調のこっちの方が人気が高い気がするが、個人的には『Nowhere Fast』。テンポ感といいメロディといい、アレンジといい、いつまで経っても聴いてる素晴らしい曲だ。
 このアレンジが素晴らしいのは、同じ曲を歌ったミートローフのアレンジが、なんかふにゃふにゃしてたり(尤も、出だしの歌詞が違うので、同じ曲だとちゃんと聴かないと解らない)。ただ、ミートローフはジム・スタインマンの曲をたくさん歌っているし、スタインマン歌いとしては、ボニー・タイラーと双璧に見える。

 この曲から入れば、嫌でも映画にのめり込む。マイケル・パレはイケメンだし、この映画で始めてみたウィレム・デフォーも、悪役ながらかっこいい。
 そう、この映画は、かっこいいとかイケメンとか、そんな言葉を羅列しておけばいい映画なのだ。そのくらい、エンターテイナー。

 ところでこの作品は最近、『Road To Hell』という、クリス・レアのようなタイトルの続編が作られていて、おっさんになったマイケル・パレも出ている。ネットで詠んだ内容は、なんだか続編ぽくもないのだが、『Nowhere fast』は劇中で歌われるのだ。

 なかなかイカしたお姉さんが歌うのだが、映画はどうもイケてないらしい。でもこの歌のためにサントラが欲しいのだ。

フランスの山人の歌による交響曲 / ダンディ

 フランスの作曲家 ヴァンサン・ダンディによる3楽章のピアノ付き交響曲だ。交響曲と書いていなければ、一見協奏曲だが、一応交響曲。
 一番最初に聴いたのは大学生の時だから、ずいぶんと前の話になる。確か、シャルル・ミュンシュのレコードを買った。ピアニストは調べてみるとシュバイツァーという女性のようだ。

 ダンディはフランス人なので、フランス語表記だと「Vincent d’Indy」ど・あんでぃをリエゾン的に読んでいるのかな?とか勝手に思ったりする。
 原題は『Symphonie sur un chant montagnard français』

 「フランスの山人の歌による」というだけあって(とはいえフランスの山人の得体が知れないが)、何となく民謡っぽいメロディを、洗練させてみましたみたいな雰囲気が漂っている。そしてそれが小気味いい。
 牧歌的なメロディで始まる第1楽章と、跳ねるようなピアノをバックに、キャッチーなメロディをオケが奏する第3楽章が特に面白い。

 しかし改めて別の演奏を探しても、せいぜいオーマンディのCDくらいしか出てこない。YouTubeにはペーター・マークのものがあったが、ミュンシュにオーマンディって・・・・ずいぶん前に他界された指揮者ばっかで、最近の人は演奏しないのかな。試しにHMVで検索したら、クリュイタンスが出てきた。全部故人かよ!
 ただググるとHMVのデュトワとかフィストラーリとかも出てくる。どうなってんだ?HMVの商品検索って??
 しかしそれでも生きているのはディトワばかり。
 最近流行らないのかな。楽しい曲なのに。

白い小鳩 / 朱里エイコ

 朱里エイコは昭和の歌手で、何と言っても有名なのは『北国行きで』だと思う。ついでに言うならアニメ『アニマル1』の主題歌も歌っていた。
 その朱里エイコの『白い小鳩』はまさに昭和の歌謡曲なのだが、まず歌が上手い!
 声は出る、音程は安定している、これだけでももう、そんじょそこらの歌手の追随は許さない。
 よくパンチがあるという表現を使うが、さすがアメリカで活躍していただけのことはある。
 山上路夫の歌詞もなかなかいいが、何より都倉俊一の曲がいい。山口百恵といい、ピンクレディーといい、山本リンダといい、どうしてこういう曲が書けるのかと感心する(横審の委員としてはどうか知らないが)。
 「いつかはき~っと」というところの歌声がしびれる。素敵だ。

この町で 生れたのよ
悲しみだけ うずまく町
どこか遠く 逃げたいわ

私は白い小鳩
生毛(うぶけ)さえ 消えぬうちに
夜の酒場 つとめ出して
流れ者に だまされた
あわれな そうよ 小鳩
いつかな きっと みじめな 私も
この羽根 広げて 遠く遠く 旅立つわ
あの汽車に 乗れる時を
夢に抱いて 生きているの
いつか きっと とび立つわ
私は白い小鳩

泣きながら 生きて来たわ
想い出せば いつも私
ここの町は 泥沼よ
私はもがく小鳩
世の中に 出ておゆきと
死んだママが 言っていたわ
そうよ けして 負けないわ
私は 負けはしない
いつかは きっと みじめな 私も
この羽根 広げて 遠く遠く 旅立つわ
あの汽車に 乗れる時を
夢に抱いて 生きているの
いつか きっと とび立つわ
私は白い小鳩

 この歌は椎名林檎もカバーしているが、個人的には朱里エイコに軍配を上げる!
 もう10年以上前に亡くなっているが、惜しい!
 下のアルバムは『ジョーのダイヤモンド』も入っていて、お勧め。

 

閉ざされた町 / カルメン・マキ&OZ

カルメン・マキといえば『時には母のない子のように』。寺山修司作詞のヒット曲だ。
僕はまだ小学生だったが、よく覚えている。『山羊に引かれて』などは、成人して、レコードを店頭で売り始めてから知ったように思う。
だが、その間に、高校時代からいきなりハードロックを聴くようになった僕は、大学時にカルメン・マキ&OZと出会った。GODAIGOの『DEADEND』と共によく聴いていた日本のバンドが『閉ざされた町』だった。

アルバムのタイトルでもあるこの曲は、アルバムの6曲目にある。尤もアルバムの構成が、1~2分程度の『Introduction』と『Epilogue』を前後に置いているので、実質は5曲である。1枚のアルバムで5曲だから、自ずと1曲は長いものが多い。B面は『Lost Love』と『閉ざされた町』9分と10分の曲だ。

ぎゅううんというギターの唸りから、重くて暗いリフが始まる。
おどろおどろしいというほどでもないが、何かこう沈み込んだような、ちょっとファンタスティックなイメージも絡めた歌詞が続く。
何より最初に印象に残った歌詞が「川原の土手に腐った猫が横たわり」というところだった。
こういった詩は実は、何度聞いてもイメージ以上の何かは理解できない。
何となく、ただの失恋の歌にも聞こえるわけだが、何より、春日博文の書いた曲とギターがいい。

ギタリストとしてすごく上手いとかは思わないが、うねるような感じで、ヘヴィな音を出している。あ~ハードロックっていいなぁと感じるフレーズの一つだ。
また、カルメン・マキの声量たっぷりなアルトな歌声もいいのだ。

閉ざされた町に今日も 夕焼けが
あの空から落ちてきたよ 私の上にも
夕焼け空に腰かけながら あなたの町を
眺めてみると あなたの家は 赤く染まり

珍しく丘の上は 風も吹かず
川原の土手に 腐った猫が 横たわり
早くお帰り 楽しい夢は 終わったはずだと
飛ぶのを忘れた極楽鳥が 無理に笑う

途切れ途切れに吹き鳴らす誰かの草笛 今日も聞きながら
私はいつも思い続けてた この町の色をいつか変えようと
そんな思い出 満ちた町が 輝きだしたよ鏡の色に

あの空をと指さすその手に 微笑めば
何事もなく あなたの家は沈みこむ
いつのまにか 私の体も 夕焼け色に
地平線に 悲しいしぐさ 少し動いて

YouTubeにこんなライブ影像があった。

カルメン・マキ&OZといえば、世間的には『私は風』なのだろう。中森明菜でさえカバーしてる(ちょっとあのアレンジは頂けないが)。でも僕にとっては『閉ざされた町』なんだな。
このアルバムは『火の鳥』や『Lost Love』もいい感じ。

Federkleid / Faun

今日の1曲2日目。危ない、忘れるところだった!

今日は Faunの「Fererklied」という曲。
Faunはドイツのバンドで、Wkiによれば「pagan folk, darkwave and medieval music」ということになるようだ。キリスト教ではない宗教のフォーク、ダークウェーブは、ゴシックロック的な感じで、最後のは文字どおり中世音楽。

Youtubeを見ていただければ、当にイメージ通りだが、音楽は当にフォークというか、ヴォーカルのフィオナが吹くリコーダーのいい雰囲気で始まるのだが、歌が始まると「ポーレシュカポーレ」のパクリじゃね?と一瞬びっくりする。
だが似てるけど、全体を聴けば違うことが解る。そもそも音楽って、こういうにたメロディーっていうのはたくさんあるんだろうなと思う。最近の『天国への階段』の例もあるけれど、世の作曲家は、よっぽどでない限り、もっと鷹揚に構えてもいいのではないかと思ったりする。

さて、Faunは、いわゆるパーン(パン、牧羊神)のことだが、当に牧歌的な雰囲気もあり、素敵な音楽なのだ。
最近はゴシックメタルとかをよく聴くのだが、こういう、ある意味プログレライクな最近の曲は、あまり知らなかったので、YouTubeで発見できて幸せだ!

2002年から活動しているバンドということなので、既に15年もキャリアがあることになる。
追々古いのも聴いてみたい。

faun
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