Carry On Till Tomorrow / Badfinger

 実はバッドフィンガーというバンドを、ぼくはよく知らない。まあ、この曲以外どうでもいいのだが。
 これを書くので少し調べた。
 1968年にアップルレコードからデビューしている。この曲は初のスタジオアルバム『Magic Christian Music』に収められていて、この曲はリンゴ・スターが出演した「マジッククリスチャン」という映画のサントラに使われたらしい。全てが今回初めて知った。

 多分このYouTubeが映画の一シーンなんだろう。

 昔はネットも無かったので、この曲が何に入っているのかな~とか、本当に漠然と捜しながら、レコード店にいた当時、1990年に発売された74年のライブ『Day After Day』などを購入したが、ほとんど聴いてない。
 最初の音源は高校時代のエアチェックだったが、ようやくCDで聴いたのは、会社を辞める直前に友人から借りた『Magic Christian Music』そのものだった。
 そして最終的に自分で手に入れたのは『Very Best of Badfinger』というベストアルバムだった。そしてやはり、この曲しか聴かない。

 高校時代からおよそ40年聞き続けた(そのほとんどはカセットテープ)この曲は、きれいなハーモニーとマイナーコードのメロディ、そして恐らくバッドフィンガーにしてはハードなギター。でも全体はバラード。バラードをWikiで見ると「ゆったりしたテンポ、静かな楽想、美しいメロディラインやハーモニー、そしてラヴソングを中心とした感傷的な歌詞を音楽的な主軸とし、楽式的には、ピアノなどによる静かなイントロとエンディングに向けての劇的な盛り上がりが特徴」とあるので、当にそんな曲なのではないかと思う。尤も、ラブソングでは無さそうだが。

In younger days, I told myself my life would be my own
And I’d leave the place where sunshine never shone
For my life’s too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on
Carry on till tomorow, there’s no reason to look back
Carry on, carry on, carry on
Beyond the shadows of the clouds and onward to the sky
Carry on till I find the rainbow’s end
For my life’s too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on

Carry on till tomorow, there’s no reason to look back
Carry on, carry on, carry on

Drifting on the wings of freedom, leave this stormy day
And we’ll ride to tomorrow’s golden fields
For my life’s too short for waiting when I see the rising sun
Then I know again that I must carry on

Carry on, carry on, carry on

And when the heavy journey’s done, I’ll rest my weary head
For the world and it’s colours will be mine
For my life’s too short for waiting when I see the setting sun
Then I know again that I must carry on

Carry on till tomorow, there’s no reason to look back
Carry on, carry on, carry on

 YouTubeを見ると、結構いろんな人がカバーしている。We All Togetherというバンドは、自分たちのレパートリーとして一番有名なのがこの曲になってさえいるようだ。
 意外にいいのが、New Jiew Nanという人達(3人の名前のようだ)のアレンジ。どうもタイの歌手らしい。ちょっとジャジー。

Endless Forms Most Beautiful / Nightwish

 現状では一番新しいスタジオアルバム(8th)の中の一曲。アルバム・タイトルでもある。
 この前のアルバム『Imaginaerum 』から3年。ボーカリストも3人目のFloor Jansenに変わっての最初のアルバムだ。
 そもそもナイトウイッシュに最初に注目したのは、最初のボーカリスト、ターヤ・トゥルネンに注目したからだ(日本にフィンランド出身のツルネンさんていう政治家がいるよな。・・・フィンランドではありふれた苗字なのかな)。元ソプラノ歌手で、概ね裏声を使って歌う。ゴシックメタルというのはやジャンルも最近はよく解らなくなって、個人的にはゴシックメタル=大げさなロックという程度の認識ではあるのだが(そういう意味では、ハードロック=うるさいロック、ヘヴィメタル=すごくうるさいロックの延長線上なのだけれど)毎回、オーケストラとコーラスを多用したゴージャスな音楽を聴くことができる。
 レインボーが(他にもいるが)オーケストラと共演して第九を演奏するのとはわけが違って、そもそもそういう曲の書き方をしているのでとってつけた感は無い。
 
 そんな『Endless Forms Most Beautiful』だが、個人的には前のアネット・オルゾンが好きだったので、フロールの歌は何か物足りなさを感じていた。あと、ライブで頭を振り回すのが好きでは無かったというのもあるが。・・・なんでメタルの人は頭回したがるんだろう。
 ただこの曲を聴いて思い直した。フロールもいいじゃないか。これと言って特徴があるわけでは無いけど、きれいな声で、歌もうまいし、安定している。この曲は何度も繰り返し聞いたし、今も聴いている。
 この曲のオーケストラやコーラスの部分、シンセサイザーだと言われても解らないんだよな・・・・

胸いっぱいの愛を / 深田恭子

 深田恭子のセカンドアルバム『moon』の8曲目。
 アレンジも含め、この曲が好きだ。
『胸いっぱいの愛を』といっても『Whole Lotta Love』とは一切関係ない。
 深田恭子はお世辞にも歌が上手いとは言えないが、歌が上手さだけではないのだという典型だと思う。
 ファルセットで歌われるさびの部分にかぶってくる「おおお」というバックコーラスがいい!
 ずいぶん昔のアルバムだが、この曲と『最後の果実』は今でも聴いている。

どこにいたの 誰といたの 何してたの
電話よりも ねぇ今すぐに 会いに行くわ
迷惑ですか ワタシダケノモノ
すべてを知りたい 手に入れたい
飾らないそう飾りのない 胸いっばいの愛を
裸のままでどうぞ 抱きしめて欲しい
とめどない そうとめどもない あなたへの思いは
こぼれ咲く花のように 甘くせつない香りでしょう

あんなことも こんなことも何でもする
本気だから もう命さえ惜しくないわ

いつも渇いてるココロモカラダモ
求めて求めて 満たされたい
限りない そう限りのない 絢いっばいの愛を

感じていたい もっと そばにいて欲しい
止まらない そう止められない あなたへの思いが
きっと実を結ぶように
神様に願いかけましょう

迷惑ですかワタシダケノモノ
すべてを知りたい 手に入れたい

飾らない そう飾りのない
胸いっばいの愛を
裸のままでどうぞ
抱きしめて欲しい
とめどないそうとめどもない あなたへの思いは
こぽれ咲く花のように
甘くせつない香りでしょう

急げ風のように / 平田隆夫とセルスターズ

 平田隆夫とセルスターズといえば、世間的には『ハチのムサシは死んだのさ』だと思うが、個人的には『悪魔がにくい』だ。
 でもこの『急げ風のように』もいい。
 この歌は小川真由美が主演した『浮世絵 女ねずみ小僧』という時代劇の主題歌だが、残念ながらドラマはほとんど見たことがない。
 wikiで見るとこの曲は平田隆夫の曲ではないようだ。『悪魔がにくい』などのように、歌謡曲らしい歌謡曲なので、てっきり自分で書いていると思っていた。

夜は我らのもの 夜はみんなのもの
みせかけだけの言葉は ここでは通らない
夜は広くやさしい 夜は二人を包む
がんじがらめの平和は どこかに飛んでゆけ
急げ風のように 勝手気ままに
広い世界へさあ ついて来い
信じあえる何かと 愛しあえる何か それだけあれば

恋は苦しいもの 恋は不安なもの
言い古された言葉が 何故か新しい
恋は全てをうばい 恋は全てを与える
口先だけのことなら いますぐすててゆけ
急げ風のように 何ものこさず
明日の世界をさあ つかみとれ
たたかえる何かと 守りぬく何か それだけあれば

 そしてこれには別歌詞バージョンがあり

街が眠る頃 夜の虹が出る
名もない人の希望が かける夢の虹が
おいで鎖りをはずし しなやかな獣になり
奪い取られた何かを 取り戻しに行こう
夜はあたたかい 夜は美しい
愛し合うだけ 他に何がある
もう一人のお前を もうひとつの人生を
誰も知らない

時は歩みを止め 星は流れない
ブルーの闇は自由をたたえた海のよう
おいで悲しみを脱ぎ生まれたままの心で
とらわれている明日を解き放しに行こう
夜はあたたかい夜は美しい
愛し合うだけ他に何がある
もう一人のお前をもうひとつの人生を
誰も知らない


『真夜中の子守唄』というタイトルでヒデとロザンナが歌っている。こっちもいい。

 ん~しかし、出門ヒデも平田隆夫も、もはや鬼籍に入ってしまった。昭和なんだな~。これらの歌。


 

Josuha Fit the Battle of Jericho / Coleman Hawkins

 この曲は、別にコールマン・ホーキンスの曲ではなく、黒人霊歌だ。ヨシュアがエリコを陥落させたときの聖書の記述が元になっていている。黒人霊歌なので、色んな人が歌ってるし、ジャズとしても有名で、僕はこのコールマン・ホーキンスのCDが好きなのだ。

実は最初にこの曲を知ったのは、バーバラ・ヘンドリクスの『黒人霊歌集』で、それが大好きだったのだ。マヘリア・ジャクソンのようなスピリツアル歌いではない、クラシックのソプラノ歌手が歌った黒人霊歌としては、とても質が高く、レコードがCDになっても比較的早いうちに購入した。『時に母のない子のように』とか『深い川』とか有名な歌も入っていてお勧め。
 ジェシー・ノーマンも霊歌集を出しているけど、『ジェリコの戦い』は入っていない。

 その後しばらくして、コールマン・ホーキンスのサックスを知ったのだが、これがとっても良かった!ヴィレッジゲイトとか言うところのライブだが、ゆったりした気分で楽しめる。
 黒人霊歌というと、宗教的なものもあるのかな~等と、拙い知識で思ってもみるのだが、そもそも個人的には、聖書は楽しい読み物なのだが、このエリコの戦いは、ヨシュア記にある。聖書って、ある意味戦いの歴史だよな等とも思う。

 ところで、プレスリーのをYouTubeで見つけて聴いてみたけど、別の曲みたいだった(いぇいぇいぇい!)。


Night Moves / Marilyn Martin

 昨日、途中まで書いて公開したら、再ログインを求められ、ログインしたところ、記事が全て消えていた。気持ちが萎え、1日抜けた。

 さて、今日のMarilyn Martinは、先日書いた『ストリート・オブ・ファイヤー』のサントラで一曲だけ参加しているアーティストだが、86年にソロデビューしている。
 このNight Movesというロックチューンがスマッシュヒットした。

 そもそもスティーヴィ・ニックスのバック・ボーカルをやっていたようで(声似てるし)、フィル・コリンズとは『Separate Lives』でデュエットしてるし、売れかけていたんだな~と思われる。
 パワフルでちょっとハスキーな声の・・・パット・ベネターっぽいと当時思った・・・美人ボーカリストだが、この後はぱっとせず、wikiを見ると未だに歌っているようだが、最新アルバムはIndependentとなっている。そして曲も全部自分で書いている。
 どんな曲なのか確認しようと思って、YouTubeで調べたが、さすがになかった。
 すぐにMarilyn Mansonが出てくる・・・違うって!
 昔、CD持っていた気がするのだが、行方不明。

 でもこれもなかなか良かった。セカンドアルバムに入っているらしい。

 

Play with me / Jeff Beck

 ここに書いているのは、所詮ぼくが好きな曲の羅列に過ぎないわけだが気にせずどんどん書こう。
 今日はジェフ・ベックの『Play with me』。
 アルバム『Wired』の中の一曲。ベックのアルバムで1,2を争う名アルバムの1枚だと思う。もう一枚は、この前の『Blow by Blow』だけど。

 軽快なギターの音色が心地よい名曲。と同時に、ジェフ・ベックをジェフベックとして認識した最初の曲じゃなかったかと思う。カセットテープにボストンの『More than Feeling』バッドフィンガーの『Carry on』テッド・ニュージェントの『Dog eat Dog』その後に入れていたのがこの曲だった。ボストンやバッドフィンガーはレコードを買わなかったけれど、テッド・ニュージェントは池袋の輸入盤店で、ジェフ・ベックは多分地元のレコード屋で買った気がする。
 個人的には『Goodbye Pork Pie Hat』などの方が好きなタイプの曲なのだが、最初に好きになった曲というのは強いのだ。

Nowhere Fast / Fire Inc.

 言わずと知れた(そうでもないかも知れないが)映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の冒頭を飾る、ジム・スタインマンの名曲。
 映画ではダイアン・レインがエレン・エイムという劇中アーティストの役で、口パクしている歌だが、Fire Inc.というそのためだけに結成されたらしいグループが歌ってる。どう考えても一人で歌ってないし。でも、ダイアン・レインかっこいい。

 何となく昔からこれを聴くと、いずみたくシンガーズを思い浮かべる。まあ、これについては別項で。

 Fire Inc.はラストシーンの『Tonight Is What It Means to Be Young』(邦題:今夜は青春・・・あながち間違ってない)も歌っていて、バラード調のこっちの方が人気が高い気がするが、個人的には『Nowhere Fast』。テンポ感といいメロディといい、アレンジといい、いつまで経っても聴いてる素晴らしい曲だ。
 このアレンジが素晴らしいのは、同じ曲を歌ったミートローフのアレンジが、なんかふにゃふにゃしてたり(尤も、出だしの歌詞が違うので、同じ曲だとちゃんと聴かないと解らない)。ただ、ミートローフはジム・スタインマンの曲をたくさん歌っているし、スタインマン歌いとしては、ボニー・タイラーと双璧に見える。

 この曲から入れば、嫌でも映画にのめり込む。マイケル・パレはイケメンだし、この映画で始めてみたウィレム・デフォーも、悪役ながらかっこいい。
 そう、この映画は、かっこいいとかイケメンとか、そんな言葉を羅列しておけばいい映画なのだ。そのくらい、エンターテイナー。

 ところでこの作品は最近、『Road To Hell』という、クリス・レアのようなタイトルの続編が作られていて、おっさんになったマイケル・パレも出ている。ネットで詠んだ内容は、なんだか続編ぽくもないのだが、『Nowhere fast』は劇中で歌われるのだ。

 なかなかイカしたお姉さんが歌うのだが、映画はどうもイケてないらしい。でもこの歌のためにサントラが欲しいのだ。

フランスの山人の歌による交響曲 / ダンディ

 フランスの作曲家 ヴァンサン・ダンディによる3楽章のピアノ付き交響曲だ。交響曲と書いていなければ、一見協奏曲だが、一応交響曲。
 一番最初に聴いたのは大学生の時だから、ずいぶんと前の話になる。確か、シャルル・ミュンシュのレコードを買った。ピアニストは調べてみるとシュバイツァーという女性のようだ。

 ダンディはフランス人なので、フランス語表記だと「Vincent d’Indy」ど・あんでぃをリエゾン的に読んでいるのかな?とか勝手に思ったりする。
 原題は『Symphonie sur un chant montagnard français』

 「フランスの山人の歌による」というだけあって(とはいえフランスの山人の得体が知れないが)、何となく民謡っぽいメロディを、洗練させてみましたみたいな雰囲気が漂っている。そしてそれが小気味いい。
 牧歌的なメロディで始まる第1楽章と、跳ねるようなピアノをバックに、キャッチーなメロディをオケが奏する第3楽章が特に面白い。

 しかし改めて別の演奏を探しても、せいぜいオーマンディのCDくらいしか出てこない。YouTubeにはペーター・マークのものがあったが、ミュンシュにオーマンディって・・・・ずいぶん前に他界された指揮者ばっかで、最近の人は演奏しないのかな。試しにHMVで検索したら、クリュイタンスが出てきた。全部故人かよ!
 ただググるとHMVのデュトワとかフィストラーリとかも出てくる。どうなってんだ?HMVの商品検索って??
 しかしそれでも生きているのはディトワばかり。
 最近流行らないのかな。楽しい曲なのに。

白い小鳩 / 朱里エイコ

 朱里エイコは昭和の歌手で、何と言っても有名なのは『北国行きで』だと思う。ついでに言うならアニメ『アニマル1』の主題歌も歌っていた。
 その朱里エイコの『白い小鳩』はまさに昭和の歌謡曲なのだが、まず歌が上手い!
 声は出る、音程は安定している、これだけでももう、そんじょそこらの歌手の追随は許さない。
 よくパンチがあるという表現を使うが、さすがアメリカで活躍していただけのことはある。
 山上路夫の歌詞もなかなかいいが、何より都倉俊一の曲がいい。山口百恵といい、ピンクレディーといい、山本リンダといい、どうしてこういう曲が書けるのかと感心する(横審の委員としてはどうか知らないが)。
 「いつかはき~っと」というところの歌声がしびれる。素敵だ。

この町で 生れたのよ
悲しみだけ うずまく町
どこか遠く 逃げたいわ

私は白い小鳩
生毛(うぶけ)さえ 消えぬうちに
夜の酒場 つとめ出して
流れ者に だまされた
あわれな そうよ 小鳩
いつかな きっと みじめな 私も
この羽根 広げて 遠く遠く 旅立つわ
あの汽車に 乗れる時を
夢に抱いて 生きているの
いつか きっと とび立つわ
私は白い小鳩

泣きながら 生きて来たわ
想い出せば いつも私
ここの町は 泥沼よ
私はもがく小鳩
世の中に 出ておゆきと
死んだママが 言っていたわ
そうよ けして 負けないわ
私は 負けはしない
いつかは きっと みじめな 私も
この羽根 広げて 遠く遠く 旅立つわ
あの汽車に 乗れる時を
夢に抱いて 生きているの
いつか きっと とび立つわ
私は白い小鳩

 この歌は椎名林檎もカバーしているが、個人的には朱里エイコに軍配を上げる!
 もう10年以上前に亡くなっているが、惜しい!
 下のアルバムは『ジョーのダイヤモンド』も入っていて、お勧め。