久が原の喫茶店と五反田のカフェ

 最近よく久が原に行く。久が原は、JR五反田から池上線に乗って蒲田のいくつか手前の駅だ。大田区の一角になる。
 そもそも池上線は西島三枝子の歌でしか知らなかったが、五反田から蒲田までおよそ30分くらいだろうか、電車はすべて3両編成、のんびりしていていい感じだ。ただ、乗り過ごしたりすると始末が悪い。ホームはほとんどの駅で線路の外側にあり、上りと下りが別の改札なので、一端改札を出てもう一回改札を入らなくてはいけないからだ。無駄なお金がかかる。
 たまたま今日、降りようとして傘を忘れて戻った女性が、降りられなかったのを目撃した。こういうこともあるので、ちょっと不便だ。
 この路線で一番有名なのは戸越銀座だと思うが、目的地は久が原。
 決して大きな町ではないし、ファーストフードが1件もない。にもかかわらず、知っているだけで駅の周りに3軒の喫茶店やコーヒーショップがある。
 その中にアベルという名前の喫茶店がある。アベルと言っても、カインの弟やワリンジャーじゃない(知っている人だけ突っ込んで下さい)。コーヒーもおいしいし、昔ながらの感じのピラフなど、とても好きな店だ。近所にあれば結構利用すると思う。
 ただこの店のすごいところは、閉店時間が5時なのだ。これまで、5時に閉まる喫茶店にお目にかかったことがない。北海道の根室本線の各駅停車しか止まらない駅前の喫茶店というならいざ知らず(喫茶店そのものがないことが多いかも知れないが)、東京23区の駅から歩いて1分の店だ。しかも決して繁盛していないようにも見えない。ついこの間など、2時には開いていたが、3時には閉まっていた。
 個人的な感覚では、タバコを吸うお客さんが多い感じがするが(その奥にあるセピアほどではないが)、さすがに分煙してくれとは思わない。申し訳ない。それでも行きたくなる店だ。のんびりと、短い営業時間でもいいので、長く続けて頂きたい。
 さて、その帰りに、五反田でお茶をしようとするとき、ちょっと前に改装されたrenyという駅ビルがあるが(東急ストアの上だ)、そこには2件お茶を飲めるところがある。1軒はスタバで、もう一軒は青山にもあるらしいSignという店だ。ここは入りたくないのだが、やむを得ず時々入る。外へ出るのはめんどくさいし、スタバは結構混んでいる。
 時々入って、いつもストレスをためて出てくる。
 この店はまず水を出さない。水が有料なのであれば(有料のもあるようだが)やむを得ないが、そうではない。食事の客には100%出す。頼めば持ってくる。10回に1回は頼まなくても持ってくる。その基準は客には不明だ。少なくともぼくには。
 なら頼めばいいと思うかも知れないが、そうではない。ここはヨーロッパではない。飲食店での水は、最低限のサービスだし、それがないわけでもない。水を出す客と出さない客を分けているようにさえ見えてきわめて不愉快だ。
 ホットの紅茶を出すのに、ティーポットに添えられているのは小さな取っ手のないグラスだ。熱いだろ。
 たぶん、顧客サービスということの考え方が全く違うのだろうが、不可思議だ。
 そうなると、店員が全員私服で、客との区別がつかないことまで腹が立ってくる。
 客商売というのは客が満足してなんぼだろうと思うのだが、たぶんこういう苦情はクレーマーみたいなものなのだろうな、と思いながら、書かずにいられなかった。
 別にコーヒーも全くおいしくない。
 インターネットというのは、様々な情報が得られる。こういう情報も、必ずしも悪いばかりではないだろう。・・・場所の都合で、これからもたまに利用することはすると思うので、これが目に触れて、少しばかり改善が見られたら、かすかな望外の喜びっていうやつだ。
 ところで、久が原は、錦というラーメン屋もうまいし、アベルの先にあるイタリアン・レストランもうまい。この店は時々行くが、店の名前をちゃんと見たことがない。インターネットで検索しても出てこないし、電話帳にも載っていない。きっと、掲載したくないのだろう。いつも混んでるし。でもいい店だ。