Civil War と Powerwolf

シビル・ウォーといっても内戦とかの物騒な話ではない。音楽の話だ。といってもGuns’n’Rosesの曲の話でもない。
この二つのバンドは、どちらもナパーム・レコーズというオーストリアのレーベルに所属するバンドで、Powerwolfの方がキャリアは長い。

たまたまYouTubeでCivil Warの「Bay of Pigs」という曲を知って、聴き始めた。年取ったマイケルジャクソンみたいな巨大なおじさんがヴォーカルを務めるこのバンドは、Wikipediaでもドイツ版にしか掲載がない。2012年にデビューしているようなので、キャリアは既に3年はあるはずで、アルバムも2枚出している。
この二つのバンドは、ジャンル的にはパワー・メタルと呼ばれるバンドで、Judas PriestやIron Maidenなどがその嚆矢と言えるらしい。どちらのバンドも、これまでさほど、特にMadenは、未だに良さが解らないので聴かない。そもそもヘヴィメタルというジャンルが出てきた頃、ハードロックとは微妙に違う印象があり、あまり聴こうとはしなかった。昔はディープ・パープルをうるさいと思っていたくらいなので、メタルがもっとうるさいと思っても不思議ではないのだが、今となっては不思議な気がする。

さて、まずCivil Warの「Bay of Pigs」だが、ツインギターにヴォーカル、キーボード、ベース、ドラムの6人構成のバンドで、見た目はあまり若い感じがしない。だが、なんかすごくいい。久々にYouTubeを毎日再生している。
タイトルの「Bay of Pigs」は豚の入り江とかではなく「ピッグス湾事件」という歴史的事実を歌っている。

ピッグス湾事件(ピッグスわんじけん、スペイン語: Invasión de Bahía de Cochinos、英語: Bay of Pigs Invasion)は、1961年に在米亡命キューバ人部隊「反革命傭兵軍」がアメリカ合衆国の支援の下で、フィデル・カストロ革命政権の打倒とアメリカ傀儡政権の再興を試みた事件。 by wiki

ということのようで、そのままこの事件について歌っている感じだ。
歌詞の内容はともかくとして、メロディアスだし、ギターソロに至っては、あたかもロシア民謡のようなメロディを奏でる。バンド自体は、メタルが大好きなスウェーデンのバンドで、ハイトーンを持ったヴォーカルはNils Patrik Johanssonと、まさに北欧の名前だ。
このバンド、他の曲を見てみると、ナポレオンの歌やローマ帝国の歌や、スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスを歌った歌などがある。ウィリアム・ウォレスは、まさに「Braveheart」という名でメル・ギブソンがアカデミー作品賞を取った作品と同じタイトルだ。タイトルをBraveheartにしたのは、この映画へのオマージュ的な何かがあったのだろう。

 

アルバムも2枚出している。

もっと有名になってもいいのにな~。せめて英語版のWikiには載って欲しいと思うのだが・・・

 そしてPowerwolfだが、こちらは2003年から活躍しているようだ。「Bay of Pigs」の次にYouTubeで流れるのが、このPowerwolfの「Army Of The Night」という曲だから、自ずと聴くことになったわけだ。昔の曲は知らないが、やたらとアーメン、ハレルヤ、マター・マリアを使いたがる印象だ。必ずしも敬虔なキリスト教の歌ではないのは、ヴォーカリストのデーモン閣下的な化粧で解る。
 この曲も悪くはないのだが、実はここでCivil Warと並べて書く気になったのは、別の曲「Armata Strigoi」を聴いたためだ。これは全体のリズムや曲のメロディもさることながら、
2種類のギターのリフと、やはりロシア民謡的なギターソロに尽きる。そしてこの「Armata Strigoi」という意味の分からないタイトル。

In Romanian mythology, strigoi (English: striga, poltergeist)[1] are the troubled souls of the dead rising from the grave. Some strigoi can be living people with certain magical properties. Some of the properties of the strigoi include: the ability to transform into an animal, invisibility, and the propensity to drain the vitality of victims via blood loss. Strigoi are also known as immortal vampires. – wiki

要するに、ルーマニアの神話に出てくるゾンビみたいなものらしい。血を吸うらしいし。
Armataの方はイタリア語というか、それも古い言葉で軍隊を指すらしい。つまり、平たくいえばゾンビの軍団?
まあ、そんな感じの内容なのだが、歌詞はともかく、この曲もいい。ヴォーカルも伸びやかで歌もうまい。
いみじくもなぜかこのPowerwolfの2曲は「Stand up…」で歌詞が始まる。どうしても立ち上がらせたいらしい。

まあ、確かにCivil WarもPowerwolfもうるさい。でも、こういうメロディー好きなんだなぁ。
日本にはこういうバンドいないなぁ。でも、昔の歌謡曲って、こんな感じだったな、と思う。

関係ないが、AmazonのPrime Musicで、一部聞き放題になった音楽の中にジェニファーという歌手がいるのだが、どうやらアメリカ人らしいが、日本の歌謡曲をカバーしていて、中でも「みずいろの雨」は良かった。八神純子とは別の透明感のある声で、聴いていて気持ちがいい。Prime Music自体はPrime Videoと一緒で、少しだけいい物もあるが残りは返品在庫の寄せ集め的な内容なのだが、年間4000円弱で、これらのおまけは美味しい。まだまだいろんな知らない言い音楽はたくさんありそう。

ジョン・ロード

 ジョン・ロードが亡くなった。
 まだ71才だという、若いなぁ。
 
 言わずもがな、ジョンはディープ・パープルのオリジナルメンバーでイアン・ペイスと共にほぼ全てのDP作人に参加していると思う。
 DPのメロディーメーカーはその多くがリッチー・ブラックモアに負っているところが多いと思うが、初期の3枚のアルバムでは、作曲もかなり担当していただろうし、何より、グループとオーケストラのためのコンチェルトは、彼の最大の作品だと思う。

 以前にも書いたが、このロックバンドとオーケストラのための作品は、かなりいけていると思う。他のロックバンドとオーケストラの共演とはひと味違う。
 展覧会の絵をELPが演奏したり、オケとバンドが分担して演奏するのとはわけが違い、最初から協奏曲として企図された作品だからだ。これは純粋に協奏曲だし、面白い。
 歴史的なクラシカルな作品と比べて作曲技法などのテクニカルな部分については、それなりの見方があるだろうが、個人的には非常によくできた作品だと思っている。
 惜しむらくはこの曲が、ディープ・パープルの曲として存在するため、クラシックのように、様々なオケや指揮者演奏家によって取り上げられることがないことだ。
 実際の所、オケとロックバンドといのは音量的な問題や、演奏スタイルの問題はあると思うが、実に惜しい。

 DPは2度この曲のライブ盤を発売していて、1回は作品を発表した69年のロイヤル・フィル(指揮:マルコム・アーノルド)で、少々粗い演奏だが、熱気があっていい。
 2度目は1999年、ギタリストがスティーヴ・モーズに変わったので、だいぶ印象も違うが、曲としてのまとまりや、オケの質は上がったように(ロイヤルフィルがだめなわけじゃないが)思えるが、69年の熱気はない。

 いずれにしても、他のオケとバンドの組み合わせでも聴いてみたいと思うのだ。
 現代音楽としては、かなりこてこてだが、バルトーク辺りの香も少しするし。

 追悼に・・・・ホワイトスネイクの「Walking in the Shadow of the Blues」を。
 あ、これもジョンのオルガンなかなかよいですよ。

ギタリスト

 たまたま、NHKのBSなんちゃらいう番組を、地上波で再放送をしているのを途中から見た。3大ギタリストをテーマとした紹介番組だった。

 3大ギタリストと言えば、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジだが、ぼくはこの3大ギタリストという呼称が嫌いだ。極論すれば、元ヤードバーズというだけのことで、敢えて3大という風に祭り上げる意味がよく分からない。

 ということで、自分にとってギタリストという場合、どういうラインナップになるのだろうか?と考えてみた。
 例えば、ぼくはスコーピオンズが好きだが、スコーピオンズのギタリストという意味では、あまり意識したことがない。この人が弾いているという認識だ。同様に、ホワイトスネイクも「ホワイトスネイク」というアルバムの前後では、まったく方向性が違うが、でも、違うというだけだ。

 ぼくがギタリスト、として第一に名前を挙げるとすれば、それは、マイケル・シェンカーだ。
 前述したスコーピオンズの初代ギタリストではあるが、そのキャリアは置いておくとして、UFOの「現象(Phenomenon)」に収録された「ロック・ボトム(Rock Bottom)」のギター・ソロが、ぼくにとってはギターソロの最高傑作だ。曲全体としては、フィル・モグという人の声がそれほど好きではないので、どうかなと思うが。マイケル・シェンカーは、まったくボーカリストを選ぶ目がない、とぼくは思っている。尤も、モグは、彼が選んだわけではないので、縁がない、という方がいいかもしれない(UFOファンには怒られるな・・・)。

 次は、リッチー・ブラックモア。ある意味この人は別格なのだが、リッチー自体が好きかと言われると、ソング・ライターとしては、僕の好みの曲をたくさん書いてくれているので好きだし、ギター・プレイもすごい。だが、すげーぜとは行かない。実は、マイケルもすげーぜではない。好きなだけだ。

 ここからは3位以下だか、すげーぜとなる。
 ジェフ・ベック、カルロス・サンタナ、ロリー・ギャラガー、ロビン・トロワー、ニール・ヤング、テッド・ニュージェント、デイヴ・メイソン、ジミ・ヘンドリックス、ジミー・ペイジ、ポール・コゾフ、アルヴィン・リー
 順不同だが、こんな感じになる。

 もちろん、エリック・クラプトンだって、今これを書くときかかっているサンタナバンド時代のニール・ショーンだって、ゲイリー・ムーアだって、デヴィッド・ギルモアだって、スティーヴ・ハウだって、ロバート・フリップだって場合によっちゃ、マーク・フファーナーだって、他にも素晴らしいギタリストは大勢いる。だが、ロバート・フリップが好きでクリムゾンを聴いているのではなく、イエスも、ピンク・フロイドも、GFRもそうじゃないんだな。
 ジェフ・ベック以下のギタリストは、彼らのギターの音が好きなのだ。
 デイヴ・メイソンなんて、彼にしか出せない音色だし、メロディーだ。
 今更ジミ・ヘンでもないが、ジミ・ヘンは外せない。
 インペリテリがいくら速くても(すでに古いか)、速弾きははアルヴィン・リーだ。
 マイケルとリッチーは、どうやら作曲家としてのなにやらぼくにフィットする世界が、ギタリストとしての株も上げているのだ。

 今日は名前を挙げただけ。続きはいずれ。
 

スコーピオンズ?ロンサム・クロウ

 スコーピオンズ(Scorpions)のデビューアルバムであるロンサム・クロウ(Lonesome Crow)は、1972年に発売されたアルバムで、ぼくが初めて聴いたのは、1980年代半ばだったと思う。それまではスコーピオンズのファーストアルバムを「電撃の蠍団(Fly to The Rainbow)」だと思っていた。

最初に買ったスコーピオンズは「狂熱の蠍団(Virgin Killer)」だった。当時大学生で、クラシックを聴くサークルに所属していたが、そこでは直接問屋にレコードを買いに行っていて、レコード店の仕入れ価格で購入することができた。そして、それをまとめて買いに行く係というのがあって、1年生の時その担当をしていた。確か、半年その係をすると、部費で、好きなレコードをもらえたのだが、それでもらったのが、このレコードだった。

「狂熱の蠍団」はたぶん、スコーピオンズの中で 一番うるさいアルバムだろう。クラシックサークルで、それをご褒美にもらったわけだ。

その後、2nd「電撃」3rd「復讐の蠍団(In Trance)」と購入し 、「蠍団爆発(Tokyo Tapes)」まで購入した。間に入る4th「暴虐の蠍団(Taken by Force)」は、だいぶ後になってから購入した。

彼らは、ベルリンの壁が崩壊したときに演奏をしたり、ベルリン・フィルと競演したり、 現在でも活躍しているし、相当売れているバンドでもある。

2nd「電撃」辺りを聴くと、メロディアスなハード・ロックで、とても日本で売れたのが解るメロディラインだ。後のジャーマンメタルなどにとても大きな影響を与えたのが解る。

メンバーはヴォーカルのクラウス・マイネとギターのルドルフ・シェンカーが不動で、最初から現在に至るまで在籍している。要するにこの二人のバンドなのだ。

ファースト・アルバム「Lonesome Crow(恐怖の蠍団てついていたらしい)」の時は、ルドルフの弟、マイケルがリードギターを弾いていた。マイケルは2ndに曲を書いているが、バンドからは抜け、UFO、MSGとこちらもスコーピオンズとは別なハード・ロックで活躍している。マイケル・シェンカーはとても優れた作曲家だと思うし、それは非常に日本やヨーロッパ向けのメロディラインだ。

2ndからウルリッヒ・ロート(ウリ・ロートと言われていた)、「ラヴ・ドライブ(Love Drive)」からは現在のマティアス・ヤプスにギターが変わっているが、このマイケルが参加した「ロンサム・クロウ」だけが特に異質な音作りをしている。マイケルの曲調からすれば、2ndの方がマイケルらしいので、まさにプロデュースの問題なのかもしれない。

全体を通して、メジャーコードの曲が1曲もなく、アルバムタイトルにもなっている「Lonesome Crow」などは13分を超える大曲だ。おそらく90年代以降にファンになった人には、全く別のバンド、聞きづらいアルバムに違いない。

だが、この重苦しいアルバムが、僕は大好きだ。 クラウスの歌は、この頃から本当にうまいし、マイケルのギターはとても10代とは思えないテクニックだ。

よくプログレと言われるが、まさに当時のプログレッシブ・ロック的な要素を持っている。尤も、クラシック寄りではなく、 ジャズ寄りだ。リズムや、インプロヴィゼーションぽいギター演奏など、ライヴ・ハウスで全体を切れ目無しに演奏してそうな内容だ。そして、プログレの中ではハードな方だ。クリムゾンやピンク・フロイド好きのプロデューサーだったに違いない。

僕は7が最も好きだが、4などには後のUFO等に通じるものがある。
Lonesome Crow
1. I’m Goin’ Mad
2. It All Depends
3. Leave Me
4. In Search of the Peace of Mind
5. Inheritance
6. Action
7. Lonesome Crow

 

リック・スプリングフィールド-Living in Oz

「Living in Oz」は、リック・スプリングフィールド(Rck Springfield)の、たぶん7枚目くらいのアルバムだ。最初の発売は1983年。

リックはオーストラリアのロック歌手で、アメリカに渡った後、テレビドラマでもブレイクしたらしい。たぶん、最も有名な曲は「ジェシーズ・ガール(Jessie’s Girl Springfield )」とか、その前の「アメリカン・ガール(American Girl )」 なのだと思う。

「Living in Oz」は、その「ジェシーズ・ガール」が入ったアルバムの次に発売され、10曲が収録されていた。1,3,8がシングルカットされていた。

80年代らしいポップ感覚があるアルバムだが、もう少し骨太で、ハードだ。5と10がバラードというか、静かな曲だが、他はハードチューンだ。
ぼくはこの中の「ソウルズ(Souls)」が大好きで、アルバム以外にビデオも手に入れた。今でも聴いている。
都会から出てきた男がスターになって、それを田舎の彼女が追いかけてきて、結局そちらに落ち着く的なビデオだが、たぶん歌の内容もそんな感じだ。ただのポップスだと言ってしまえばそんなものだが、この曲を聴いて、すばらしいメロディーメーカーだと思ったものだ。「two souls searching for each other, one spilit looking for the other.」というサビのメロディがとてもいい。アルバム全体でも、あまり捨て曲はないが、個人的には、4,10がソウルズに続く。
YoutubeでPVを探したが、見つからなかった。だが、別の女性が歌ったのを見つけた。たぶん子供番組で歌っているのだが、これはこれでなかなかよい。

Living in Oz

1. Human Touch
2. Alyson
3. Affair of the Heart
4. Living in Oz
5. Me & Johnny
6. Motel Eyes
7. Tiger by the Tail
8. Souls
9. I Can’t Stop Hurting You
10. Like Father, Like Son

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