桑田靖子は83年に東芝EMIからデビューしたアイドル歌手だ。実は、顔と名前、デビュー曲の微かな記憶しかない。
 ぼくはこの年から配属先の経理を嫌がってレコード店の店頭で働き出したのだが、毎月何人もの歌手がデビューし売れたり消えたり。
 この前年はよく言われる花の82年で、ビッグネームがたくさんデビューしている。
 以下はWikipedia からのコピペだが、当時のレコード売上から見ても82年と83年は、なんでこんなに違うの?というくらい違う。
 分けても中森明菜は突出していたし、『艶姿ナミダ娘』辺りからの小泉今日子もすごかった。それに次ぐのは石川秀美、早見優、堀ちえみで、他はさほどでも無かったと記憶している。83年デビューの人は、確かにわらべはテレビの影響でシングルヒットはしたが、他はたいしたことなかった。

1982年…小泉今日子、中森明菜、北原佐和子、三田寛子、堀ちえみ、早見優、石川秀美、原田知世、伊藤かずえ、新井薫子、松居直美、白石まるみ、つちやかおり、川田あつ子、中野美紀、川島恵、伊藤さやか、水谷絵津子、渡辺めぐみ、水野きみこ、真鍋ちえみ、三井比佐子、坂上とし恵ら。
1983年…わらべ、岩井小百合、富田靖子、伊藤麻衣子、武田久美子、桑田靖子、松本明子、大沢逸美、森尾由美、小林千絵、横田早苗、原真祐美、高橋美枝、徳丸純子、木元ゆうこ、小出広美、河上幸恵、松尾久美子、太田貴子、小久保尚美ら。

 なので、桑田靖子も、さほど売れた記憶はない。ではなぜ、『脱・プラトニック』かと言えば、たまたま今日、仕事をしながらYouTubeの「1983年のヒット曲200」というのを聴いていたら、そこにあったからで、そして、何で当時聴いてなかったのかな?と思ったからである。
 同時に、このYouTubeの投稿がとても面白かったからだ。

 桑田靖子のデビューから86年までのシングルをメドレーにしているのだが、シャカシャカ言うバックのリズムがあるせいで、すごく統一感を持って聴ける。時々同じ曲に聞こえたりするんだが・・・
 そして何より、歌が上手い!
 楽曲も悪くないのに、なんであまり売れなかったんだろう?と思う。
 

 このデビューから10年経った影像を見ると、尚更思う。
 これは福岡音楽祭という、ググっても出てこない音楽祭の風景だが、彼女はこの第1回のグランプリだったらしい。平尾昌晃に付いたからなのかちょっと演歌っぽい雰囲気の発声を感じることもあるが、仕事人の歌でも歌わせてあげれば良かったのに、などと下らないことを考えたりして。
 東芝EMIと考えると、本田美奈子よりRockには向いていたと思う。

教えてどうぞあなたから いくつの悲しみ重ねたら
私は 本当に あなたのものになれるでしょうか
春めく街に立ちすくみ 口びる小指でなぞってます
あなたの 面影が まぶしくて うつむきがちな 夕暮れです

胸に 秘めた あなたの 淡い 想い出に心乱れます
嫌われても嫌われても あなただけです
初めての日 忘れられず 胸を責めます
愛し方は 憶えたけど 愛され方は
忘れそうな16歳 春をまたひとつ 見送ります

本当の齢よりも上に 見られて愛されていたから
今では 同い年 男の子たち もの足りません
この髪二度とあなたから 触れられることはないですか
はしゃいで 街を行く 恋人たちの後姿 見とれてます

胸に 残る あの日の 夢を 消せないで 心乱れます
好きなんです 好きなんです あなただけです
あきらめさえ できないから 苦しいのです
愛し方は 憶えたけど 愛され方は
忘れそうな16歳 春をまたひとつ 見送ります

嫌われても 嫌われても あなただけです
初めての日 忘れられず 胸を責めます
愛し方は 憶えたけど 愛され方は
忘れそうな16歳 春をまたひとつ 見送ります

 ビデオを観ていると、芳本美代子もこのコンテストの受賞者だったことが判るが、それより第1回の司会をしていたのがタモリに見えて仕方がない。いや、きっとタモリだ!

 この曲は以前、つちやかおりの時に少し触れているのだが、改めて。
 しかしまさかYouTubeにあるとは!

 
 実際ぼくは、この人がテレビで歌ったのを見たことが無い。
 東芝の歌手だとばかり思っていたが、FUNHOUSEだったのだな。レコードを持っていてももはや見ないので。
 作詞は誰だか覚えていないが、作曲は井上大輔(ジャッキー吉川とブルーコメッツのメインボーカルでフルートを担当していた井上忠夫)だが、この人は結構ヒット曲もいっぱい持っている。有名なところでは、ASSUKAが作詞した葛城ユキの歌で有名な『ボヘミアン』(そもそもは大友裕子が最初だが)とかシブがき隊屋シャネルズの歌いっぱい書いてる。
 さて、この『太陽のアラベスク』だが、個人的に、同時期に書かれた大西結花の『シャドウハンター』とかぶる。
 どちらもアップテンポで、アイドルの歌としては非常に僕好みのメロディ。
 アイドルの歌としてはロックと言ってもいいのかもしれないけど、なぜか歌謡曲とロックの間には微妙な差異が存在する。
 
 秋山絵美は結局ほとんど売れることなく、このシングルもあまり売れていた記憶はない。でも店頭演奏のテープにも入れて流していた。まあ、店頭演奏のテープにスコーピオンズの『This is my song』なんてマイナーな曲を入れて流していたので(でもかけていたらこれは一回売れたのだ!)、秋山絵美もただのセルフ押しだったが。
 シングルは覚えているが(持っているわけだから)、アルバムが出たのかの記憶がない。

 CDなんか出てないだろうと思ったら、

こんなものが!そして、秋山絵美だけで8曲も!
 このアイドルミラクルバイブルというシリーズ、チェリッシュなんかも入っている辺りがちょっと不思議な気もするが、ほかはこれでもかというくらいマイナーなアイドルてんこ盛り。じっくり見よう。

 息子がお母さんの曲をレコーディングして話題になっているが、山口百恵についてはトリビュートも含めて、個人的には全く面白くない。
 山口百恵は『としごろ』から『ささやかな欲望』までの10枚のシングルがベストなのだ!
 代名詞のような『プレイバックpart2』『いい日旅立ち』『秋桜』なんて曲はおまけみたいなものだ。『秋桜』なんてさだまさしバージョンの方がいい。
 千家和也+都倉俊一+馬飼野康二、これがゴールデントリオだ!千家の歌詞、都倉の曲、馬飼野のアレンジ、この全てが素晴らしい!
 なのになぜ、『ちっぽけな感傷』かというと(これは作曲も馬飼野康二なので)、好きだからだ。
 スター誕生を経て、森昌子、桜田淳子についでデビューした山口百恵は普通のアイドル歌『としごろ』がデビュー曲だが、2曲目の『青い果実』でガツンとかましてくれた。「あなたが望むなら、わたし何をされてもいいわ~」と、同い年の中学生歌われてみなさい。70年代の中学生はドキドキです。この後『ひと夏の経験』では、「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ~」と歌ってるし。
 YouTubeにはアルバムバージョンしか無かったが、シングルバージョンの方がいい。この曲の歌詞には合うアレンジだ。

 とはいえ、この当時、ぼくは森昌子のファンだったのだけれど。


 スタ誕の出なので、基本的に歌はうまいわけだけど、だからといって抜群なわけではない。同い年であれば、森昌子や岩崎宏美の方がずっと上手い。でも、歌はそれだけでは無いのだ。山口百恵の持っている雰囲気は格別なものがある。
 アレンジでテンポ感が変わる「ほかの男の人は~」はとくにいい。

もちろん出来ないことだけど
あなたを嫌いになりたいの
傷つきあうのが恐いから
小さな心を痛めてきたの
なぜ愛されちゃいけないの
胸の奥も指の先も 感じてるのに
ほかの男のひととは
どこか違ってたわあなた
今すぐに消えて私の前から どうぞ
泣くのはどちらかひとりでいいわ
死ぬより悲しいことだけど
私を憎んでほしいのよ
求める気持が強いほど
ふたりはすべてを失くしてしまう
なぜ愛されちゃいけないの
黒い髪も白い耳も 感じてるのに
きっと私なんかより
いいひとがいるわあなた
今すぐに消えて私の前から どうぞ
泣くのはどちらかひとりでいいわ

アルバムでは『中学三年生』とか『乙女の祈り』とか、他人の歌も歌ってて、なかなかいいんだがな。
ちなみに『中学三年生』は森昌子、『乙女の祈り』は黛ジュンの曲。実を言えばここらの曲を聴くと、山口百恵はあまり上手くないなと思ってしまうのだが、それでもいいのだ!黛ジュン抜群だぜ!それに百恵ちゃんまだ中学生時だし。

この及川ひろみの『期待と不安』というアルバム、ほとんど知られていないだろう。
多分1994年発売のアルバムだ。BMGビクターというRCAレコードが名前を変えた(と記憶している)レコード会社から発売になったが、あまり売れた記憶はない。実はぼくが持っているのは、いわゆるサンプル盤だ。メーカーがプロモーション用に、お店などに配るCDだ。
いわゆる歌謡曲に分類すべきアルバムだと思うがwikiで見ると、きっとこの人は「歌謡曲」と言われるのをよしとしないのではないかと想像する。
このアルバム、結構聴いている。
セカンド・アルバムとかも期待していたのだが、この1枚できてて言った印象だ。Wikiを見るとShade’sというバンドを組みRayという名前でマキシシングルを1枚出しているようだ。
なかなかドスが利いたアルトで、OL目線の歌が多い内容だ。
この『木枯らしが吹く前に』は、その1曲目。歌詞検索をしてもさすがに出てこない。
ググったら、昔ヤフオクにでていたらしい画像があったので拾ってきた。
CD探せばあるんだけど、めんどくさい。

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でも、歌謡曲のアルバムって、時々いいのがあるんだよな。いずれ水沢瑤子も。

 平田隆夫とセルスターズといえば、世間的には『ハチのムサシは死んだのさ』だと思うが、個人的には『悪魔がにくい』だ。
 でもこの『急げ風のように』もいい。
 この歌は小川真由美が主演した『浮世絵 女ねずみ小僧』という時代劇の主題歌だが、残念ながらドラマはほとんど見たことがない。
 wikiで見るとこの曲は平田隆夫の曲ではないようだ。『悪魔がにくい』などのように、歌謡曲らしい歌謡曲なので、てっきり自分で書いていると思っていた。

夜は我らのもの 夜はみんなのもの
みせかけだけの言葉は ここでは通らない
夜は広くやさしい 夜は二人を包む
がんじがらめの平和は どこかに飛んでゆけ
急げ風のように 勝手気ままに
広い世界へさあ ついて来い
信じあえる何かと 愛しあえる何か それだけあれば

恋は苦しいもの 恋は不安なもの
言い古された言葉が 何故か新しい
恋は全てをうばい 恋は全てを与える
口先だけのことなら いますぐすててゆけ
急げ風のように 何ものこさず
明日の世界をさあ つかみとれ
たたかえる何かと 守りぬく何か それだけあれば

 そしてこれには別歌詞バージョンがあり

街が眠る頃 夜の虹が出る
名もない人の希望が かける夢の虹が
おいで鎖りをはずし しなやかな獣になり
奪い取られた何かを 取り戻しに行こう
夜はあたたかい 夜は美しい
愛し合うだけ 他に何がある
もう一人のお前を もうひとつの人生を
誰も知らない

時は歩みを止め 星は流れない
ブルーの闇は自由をたたえた海のよう
おいで悲しみを脱ぎ生まれたままの心で
とらわれている明日を解き放しに行こう
夜はあたたかい夜は美しい
愛し合うだけ他に何がある
もう一人のお前をもうひとつの人生を
誰も知らない


『真夜中の子守唄』というタイトルでヒデとロザンナが歌っている。こっちもいい。

 ん~しかし、出門ヒデも平田隆夫も、もはや鬼籍に入ってしまった。昭和なんだな~。これらの歌。


 

 朱里エイコは昭和の歌手で、何と言っても有名なのは『北国行きで』だと思う。ついでに言うならアニメ『アニマル1』の主題歌も歌っていた。
 その朱里エイコの『白い小鳩』はまさに昭和の歌謡曲なのだが、まず歌が上手い!
 声は出る、音程は安定している、これだけでももう、そんじょそこらの歌手の追随は許さない。
 よくパンチがあるという表現を使うが、さすがアメリカで活躍していただけのことはある。
 山上路夫の歌詞もなかなかいいが、何より都倉俊一の曲がいい。山口百恵といい、ピンクレディーといい、山本リンダといい、どうしてこういう曲が書けるのかと感心する(横審の委員としてはどうか知らないが)。
 「いつかはき~っと」というところの歌声がしびれる。素敵だ。

この町で 生れたのよ
悲しみだけ うずまく町
どこか遠く 逃げたいわ

私は白い小鳩
生毛(うぶけ)さえ 消えぬうちに
夜の酒場 つとめ出して
流れ者に だまされた
あわれな そうよ 小鳩
いつかな きっと みじめな 私も
この羽根 広げて 遠く遠く 旅立つわ
あの汽車に 乗れる時を
夢に抱いて 生きているの
いつか きっと とび立つわ
私は白い小鳩

泣きながら 生きて来たわ
想い出せば いつも私
ここの町は 泥沼よ
私はもがく小鳩
世の中に 出ておゆきと
死んだママが 言っていたわ
そうよ けして 負けないわ
私は 負けはしない
いつかは きっと みじめな 私も
この羽根 広げて 遠く遠く 旅立つわ
あの汽車に 乗れる時を
夢に抱いて 生きているの
いつか きっと とび立つわ
私は白い小鳩

 この歌は椎名林檎もカバーしているが、個人的には朱里エイコに軍配を上げる!
 もう10年以上前に亡くなっているが、惜しい!
 下のアルバムは『ジョーのダイヤモンド』も入っていて、お勧め。

 

今日の一曲というカテゴリーを作り、毎日ブログを書いてみようという、相変わらず自分に合わないけどついやってしまう三日坊主的なエントリーの第一弾が標題の長渕剛の曲。

以前『家族』という長渕の曲をやはりブログに書いたと思う。ある意味最初に好きになった曲だったからだ。この際『順子』と『巡恋歌』は置いておくわけだが、長渕剛というのは日本の男っぽくて、なかなか好きになれないというか、何か踏み込めない。まあ以前も似たようなことは間違いなく書いているに違いないが、長渕剛という、ギターを持った後ろ姿は一見浜田省吾とさほど違わないように見えて、その実全く違う日本の漢(これはおとこだ)というイメージがある。

いや、まさにこのCaptain of Shipは、そういう曲でもあるわけだが、何よりかっこいいのだ。
「つっぷした」「ひしゃげた」「えげつなさ」「ひっかけられた」「純情が激烈な情熱に変わる」・・・何だろう、すごく日本語だし、使わないわけでもない言葉の羅列が、こう積み重ねられたとき、押しつぶされた人生と社会に反骨をぶちまけるような、強烈な何かを投げつけてくる。
元々音楽は、「リズム」「メロディー」「ハーモニー」の三要素があると音楽の授業で習う。・・・こういうので音楽が嫌いになったりするわけでもあるが、それはそれとして、この要素の中に「歌詞」は入っていない。

  歌というのは音楽の一つのジャンルで、クラシックの作品名辞典などを見ても決して「歌詞」付きの作品は少なくない。現代のポップミュージックは。ジャズなどを除けば8割以上は歌詞付きではないだろうか。
現代人にとっては、「歌詞」は音楽の大事な要素の一つなのだと思う。どこか、空間3次元+時間1次元の4次元時空をイメージした。
さて、その上で僕は、どこか3次元に住んでいて、「歌詞」は二の次なのだ。詩から入る音楽はほとんど無く、曲から入って、しかもしばらくして何度も聞いたとき、初めて詩の良さに気づく、というのがほとんど・・・というか全てだ。いや、極論すれば歌詞なんてどうでもいい。でなければ、こんなに洋楽やクラシックばかり聴いていない。

ほとんど何を歌っているか解らない曲の方が、意味が分かる曲よりも、少なくとも僕のPC内には圧倒的に多い。
その上で日本語の歌というのは、嫌でも歌詞を聴く(結構聞いてない場合も多いが)。そういう意味では、長渕剛の歌詞というのは、少なくとも僕が聴く数曲においては、メッセージ性が強い。高校時代だったら、結構ハマっていたかな~なんて気もするが、今聴くと、その単語のチョイスに「面白い!」と単純に思うのだ。

だが何より、かっこいいリフが僕の耳を惹きつける。そして、前述した歌詞が、何だこれ?というか、「当に長渕(といっても少ない知識の内だが)」という勢いで畳みかけてくる。だがこれは序章にしか過ぎず、後半は「よ~そろ」と繰り返す長渕自身のボーカルリフをバックに、暑い熱い歌詞が、怒濤のように続くのだ。13分が決して長くない!

じめじめと暗く腐った憂鬱な人生を 俺は憎んでばかりいた
叩かれても突っ伏したまんま ただ頭をひしゃげて生きてきた
えげつなさを引っかけられ 横なぐりの雨が頬を突き刺したとき

我慢ならねえ たったひとつの俺の純情が激烈な情熱に変わる

正義ヅラしたどこかの舌足らずな他人の戯言(たわごと)など
叩きつぶしてやれ
眉をひそめられ”でしゃばり”と罵られても
『いい人ネ』と言われるよりよっぽどましだ
ガタガタ理屈などあとからついて来やがれ!
街は”自由”という名の留置場さ
「あんな大人になんかなりたかねえ」と
誰もがあのころ噛みしめていたくせに!!

Captain of the ship Oh! 明日からお前が舵を取れ!
Captain of the ship Oh! 生きる意味を探しに行こう
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生(みち)を ヨーソロー 俺たちの船を出す

こんな理不尽な世の中じゃ 真実はいつもねじ曲げられてきた
だけど正直者がバカをみてきた時代は もうすでに遠い昔の戯言さ
だから差別も拾え! 苦しみも悲しみも拾え!
ついでに神も仏も拾ってしまえ!
根こそぎ拾ったらあの巨大な大海原へ
すべてをお前の両手で破り捨てろ!!

ああ この潔さよ 明日からお前がCaptain of the ship
いいか! 羅針盤から目を離すな お前がしっかり舵を取れ!!
白い帆を高く上げ 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け!
たとえ雷雨に打ち砕かれても
意味ある人生(みち)を求めて明日 船を出せ!

Captain of the ship Oh! こんな萎(な)えた時代だから
Captain of the ship Oh! 噛みつく力が欲しい
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 意味ある人生を ヨーソロー ただ生きて帰って来ればいい

いつだってひとつの時代は
たった一夜にしてすべてがひっくり返るものだ
たとえ不安という高波にさらわれても 俺たちは生きる為に生まれてきた
上でもなく下でもなく右でもなく左でもなく
ただただひたすら前へ突き進め
馬鹿馬鹿しい幻に惑わされる事なく ただただ前へ突き進めばいい

あらゆる挫折を片っぱしから蹴散らし
高鳴る鼓動で血液が噴き出してきた
俺たちの魂が希望の扉を叩くとき
太陽よ! お前は俺たちに明日を約束しろ!
そうさ 明日からお前がCaptain of the Ship お前には立ち向かう若さがある
遙かなる水平線の向こう 俺達は今 寒風吹きすさぶ嵐の真っただなか

Captain of the ship Oh! 孤独などガリガリ喰い散らかしてやれ
Captain of the ship Oh! 吠える海の力を生命(いのち)に変えろ
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生を ヨーソロー 俺たちの船を出す
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー お前が舵を取れ!
ヨーソロー こんな萎えた時代に ヨーソロー 噛みつく力が欲しい

もっと心で話をしてくれ! もっと本当の事を聞かせてくれ!
怖がらず ためらわず 腐らず ひるまず 自分を信じて自分を愛して
決して逃げるな 逃げるな お前がやれ お前がやれ お前が舵を取れ
死んでいるのか 生きているのか
そんな腐った瞳で人間を見るのはやめろ

生きてくれ! 生きてくれ! 生きてくれ!
おまえの命は生きる為に流れている
人間だ! 人間だ! たかだか俺もお前も人間だ
決して奢(おご)るな 決して高ぶるな 決して自惚(うぬぼ)れるな
一歩ずつ一歩ずつ確かな道を
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!!

決めるのは誰だ? やるのは誰だ? 行くのは誰だ?
そう お前だ! お前が舵を取れ
お前が行け! お前が走れ! お前が行くから道になる
前へ 前へ 前へ 前へ ただただひたすら前へ突き進めばいい
わかるか! わかるか! お前が決めろ お前がしっかり舵を取れ

人間をなめるな! 自分をなめるな!
もっと深くもっと深く もっと深く愛してやれ
信じてくれと言葉を放つ前に 信じきれる自分を愛してやれ
感じてくれ! 感じてくれ! 幸せはなるものじゃなく 感じるものだ
早く行け! 早く行け! 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け

今すぐ 今すぐ 今すぐ 今すぐ 白い帆を高く上げ
お前はお前の弱さを叩きつぶせ
先ずは自分に打ち勝て 打ち勝て! 打ち勝て!
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている

生きて 生きて 生きて 生きて ただただ生きて帰ってくればいい
生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きまくれ!
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている

お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship

ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー
ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー

この曲は「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。」というCDで知ったのだが、ベスト盤に入るくらいなので、長渕自身もよくできた曲だと思っているわけだろう。
音楽はあくまで好みなので、人に勧めるということはしない。だからこれも薦めないが、個人的には長く聴き続けたい名曲である。

しかし歌詞を見るとビジュアル的にすごいな。
あ、ちなみにこの記事のカテゴリー、歌謡曲に入っているが、日本の歌のほとんどは僕はJ-pop=歌謡曲というくらいの認識なので。演歌のMP3タグもJ-popだし。
Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 (通常盤)

 先日、尾崎紀世彦が亡くなった。69才だという。まだ若いなぁ。
 尾崎紀世彦は小学校のころから聴いていて、今でも聴いている。声量があって、歌も上手だ。

 尾崎紀世彦と言えば、「また逢う日まで」が定番だが、個人的には「あなたに賭ける」しかない。
 ちょうど中学のとき、修学旅行先だったと記憶しているが、「あなたに賭ける」がチャートの1位になったのをラジオで聴いて、喜んだ記憶がある。大好きな曲だ。
 阿久悠 + 筒美京平・・・ほとんど外れがなさそうな黄金コンビだ。
 彼自身が好んでいたかどうかは知らないが、尾崎は「あなたに賭ける」!なのだ。

いずれにしても、ご冥福をお祈りします。

「私の16才」と言えば、小泉今日子のデビュー曲だ。
小泉今日子は1982年のデビューで、この年にぼくは初めて社会に出た。勤めた会社がレコードの卸売業だったので、小泉今日子は、言ってみれば商品だった。小泉今日子は3月のデビューだが、5月にデビューした中森明菜は営業部に挨拶しに来たのを、当時経理だったぼくは、遠目に見ていた。
その中森明菜はデビュー当時から好きで、アルバムは毎回購入していた。ハードロックとクラシックに混じって、当時は自分のレコード棚では珍しいアイドルアルバムだった。
小泉今日子は、あまり歌がうまい印象がなくて(実際下手だったと思う)、ほとんど聴かなかった。経理から翌年希望を出して小売店へ配属になったとき、聴く音楽の幅が一気に広がった。それまでほとんど聴かなかったジャズを聴くようになったのもその頃からだ。
小泉今日子は、その年にブレイクする。
「私の16才」や2枚目の「素敵なラブリーボーイ」はオリコンのベストテンには入っていない。2枚目の「少女A」でブレイクした中森明菜よりは遅かった。

「素敵なラブリーボーイ」は林寛子のカバーだが、高校時代に聴いたことがあった。林寛子は歌手としてはそれほど成功したとは言えないと思う。この75年前後は、スター誕生で森昌子、桜田淳子、山口百恵がデビューした頃から、アイドルはこれでもかというほどデビューし、訳が分からない。

さて、ぼくはよく知らなかったのだが、小泉今日子のデビュー曲「私の16才」もカバーだったらしい。たまたまYouTubeでオリジナルを見つけた。
79年の森まどかという歌手の「ねえ、ねえ、ねえ」という曲のようだ。
森まどかのデビュー曲だという(13歳)「ひまわりの夏」というのもあったので聴いてみたが、なるほど、これでは売れなかっただろう。楽曲も面白くないし、演歌歌手がポップスを歌ったような感じだ。

ところが翌年に出されたという「ねえ、ねえ、ねえ」は小泉今日子の「私の16才」と、アレンジもほとんど変わらないが、歌唱力だけがかなり勝っている。
相変わらず演歌臭はあるのだが、丁寧で安定している。個人的にはこちらの方が全然いいのだが、当時素人くさかった小泉今日子が、僅か3年後にカバーし、その後の活躍を見れば、プロモーションだけの問題ではないだろう。

まあ、オリジナルに切り替えた「ひとり街角」「春風の誘惑」は、カバーの2曲よりも良かったし、「艶姿ナミダ娘」あたりからの小泉今日子のプチカリスマな雰囲気は、やはり才能だったのだろうと思う。単純にレコードを売っていたときの印象だけでもそう思う。


森まどかオフィシャル
まだ歌手をやっていらっしゃる。

 今更つちやかおりでもない。
 つちやかおりは、たぶん80年代くらいのアイドル歌手で、しぶがき隊のふっくん、布川某の奥様のはずだ。
 当時レコード店に勤めていたので、知識はある。だが、唯一聴いたことがあるのは「もう家なんて帰らない」という曲で、これは秋元康と高橋恭司という人の作曲だ。実はこの高橋恭司、虎舞竜の高橋ジョージだ。レコード店にいる利点の一つは、レコード会社から頂けるサンプル盤だった。尤も、本来は貸与で、しかもレコード店に対してだが、欲しいものがあると営業マンにねだったものだ。もちろん、店頭で繰り返しかけるので、むしろ店員が気に入って欲しいという盤の方が宣伝効果はあったかも知れない。
「もう家なんて帰らない」はそうではなく、まとめて送ってきた中にあったレコードだった。
 ただ、記憶は曖昧で、自分で買った可能性も高い。アイドルでも気に入ると買っていたから。
 まあ、今更どちらでもいいのだが、この曲は気に入っていて、現在ではパソコンに取り込んで聴いている。当時のシングル盤で同様になぜか気に入っているのは、秋山絵美という歌手の「太陽のアラベスク」という曲だ。これは、今は亡きブルーコメッツの井上大輔の曲だ(井上忠夫の方がしっくり来るな)。大西結花の「シャドウ・ハンター」という曲も井上氏の作曲で、似たような曲調だ。こちらは浅香唯が主演をしていた当時の「スケバン刑事」の挿入歌だった。実はこれもレコードを持ってたり。

 さて、そんなわけで、つちやかおりはぼくにとって「もう家なんて帰らない」だけの歌手だったのだが、そのつちやかおりの曲をパソコンに取り込むに辺り、元々レコードからはめんどくさいわけで(結局レコードから取り込んだのだが)、ネットで探していたら、デビューアルバムが再発売されていた。しかも、YouTubeで見ると、その曲が聴ける。というか見れる。そこで物は試しに聴いてみるとなかなか面白い。
 60,70,80年代のアイドル歌謡曲、あるいはもっと大きく歌謡曲というのは、演歌とも違い、ニューミュージックやフォークとも違う、メロディ偏重の(というと語弊があるが)、こてこての日本人向けポップスが多い。
 現在の、グローバルでアメリカンというか、音と詞の関係がとても外国風な音楽ではなかなか生まれてこない、ベタな音楽がたくさんあった。
 だから、どんな歌手の曲でも、アルバム何枚か聴けば、たぶん1曲や2曲は気に入る曲がある。そんなわけで、つちやかおりのアルバムを借りた。到底買う気にはならないから(だって25年前の、しかも聴きたいのは1曲だけで、2,236円。信じられない値付けですよ)レンタルで借りた。
 実際には「オリエント急行」以外にもちょっと面白い曲が2曲ほど入っていた。とは言っても、ちょっと続けて聴くのはやはり1曲だ。

「もう家なんか帰らない」はなかなか時代のギャップを、当時でさえ感じる曲だったが、「オリエント急行」の方は、何ともアイドルらしからぬ内容の曲だった。
 この頃のアイドルは、歌はへたくそというイメージがあるが、そんなことはない。結構うまい人が多いし、つちやかおりもなかなかうまい。

 

 アイドルもなかなか侮れないということだ。