ちょっと時機を逸している感はあるが、小惑星探査機「はやぶさ」。
 

小惑星探査機「はやぶさ」の偉業を表彰するため、海江田万里宇宙開発担当相と高木義明文部科学相が感謝状を贈ることになった。30日の閣議後会見で両大臣が発表した。

 というニュースを見たので。
 いや、確かにすごいことだろう。この事業にかかわった人たちの努力も、かなり報われただろう。
 アメリカは2030年までに、火星に人を送り込むとも言っている。
 ああでも、現在2010年、かつて夢見た21世紀はいったいどこに。
 小学生の時、私は宇宙に行きたかった。
 21世紀はそういう世紀だと思っていた。
「2001年宇宙の旅」という映画は、1968年の公開で、アポロ11号が月面に人類の第一歩を刻む前の年だった。
 SFで育った私のような人間は、この50年間の遅々として進まぬ宇宙開発に、ある意味落胆をしている人も少なくないと思う。
 パソコンや携帯がいくら発達しても、人類は未だに地球に縛り付けられている。
 もちろん、自分では何らそういった事業に貢献している部分があるわけでもないので、全くの他力本願なのだけれど、夢は大きく破れていることに違いはない。
 かつてヒューゴー・ガーンズバックがSFという言葉を生んだとき、その言葉には実現可能な科学的未来という意味が含まれていた。ヒューゴー賞という、SFで最も権威ある賞に名を冠されたこの人は、自らの小説に、その後実現された多くの家電や仕組みを盛り込むことができた。
 しかしその後の多くのSF作家がなし得たのは、優れた作品を世に送り出すことで、決して実現可能な未来を描くことではなかったようだ。
 確かにはやぶさはすごいことをやったのだと思う。でも中学生の私は、2010年、少なくとも人類は月や火星に旅行に行くぐらいのことになっているという、淡い期待を持っていた。残念。
 せめて22世紀には、そうなっていて欲しいな。その頃にはわたしはとっくにいないけど。

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