由比敬介のブログ
公務員制度
公務員制度

公務員制度

 天下りとか、渡りとか、昨今(では全くない話だと思うが)、かまびすしい公務員の待遇や決まりに関する問題だが、まずそもそもこの問題は、基本的に「キャリア」と呼ばれる上級の国家公務員だけの問題で、一般の公務員はあまり関係がないのだろう、
 いろいろテレビやその他のメディアを見ながら思ったことをつらつらと・・・
 まず、天下りの理由が判然としない。
 同期の他の人間が出世して役職に就いたら、他の人間のポストがないので、肩を叩いて再就職先を斡旋する。って、どうして平で勤めていてはいけないの?この人達は、国家試験に合格したことが、ある一定以上の収入を、生涯にわたって確約されたと信じているのだろうか?だから、もうこれ以上給料増えないから、他で儲けようって。で、儲け先をいろいろ作り出したと。少なくとも、そう見えてしまう。
 ぼくは、そもそも天下りだろうが、渡りだろうが結構だと思っている。官庁で働きたくないのなら、他へ行けばいい。だが、最初からそこに優遇されたポストや待遇を作って移るというのは、非常識きわまりない。
 そもそも、それらの独立行政法人などは、どうして1年や2年勤めただけで数千万円という多額の退職金を払うのだ?それが一般企業で、勝手に儲かっているのならともかく、多額の税金で運営されているところだろう?すべてではなくとも、大量に流れているのは事実だ。そこが新入社員編みの退職金しか払わないようにしてしまえば、頑張って官庁に残って、平でも働くのじゃないのか?
 さっさと労働争議権とやらをやって、一般企業並にすればいい。だからといって、今時ストなんかやってる会社があるだろうか?かつての労働組合と企業のせめぎ合いみたいなことはあまり耳にしない。もちろん、交渉はしているのは当然だが、それはあくまで交渉だ。
 しかも、テレビを見ていて思ったのだが、今でも公務員の給料が安いと思われているらしい。もちろん、地方公務員など、安月給で頑張っている人たちはいるに違いない。でも、ことは国家公務員、しかもキャリアと呼ばれる人たちだ。いったいどの企業のどういう人たちと比べているのか?
 日本の平均給与なんて、当てにはならない。しょせん大手の平均給与だ。
 日本という国は多大な借金を抱えている。地方自治体ならとっくに破綻しているはずだ。
 そんな破綻した企業の従業員が、高い給料で働けるわけがない。
 しかも国が企業なら、総理大臣が社長だろうし、国民は株主だ。勝手に決めるな、と言いたい。
 人事院なんて、会社で言えばただの人事部だろう。まあ、人事部は「ただの」ではないが、今の人事院の総裁というのは、人事部長としては鼻持ちならないオーラを発している。
 公務員は国民が選出することはできないが、政治家はある程度意見が反映されている(何代も総理大臣が替わり、しかも以前の大臣とは意見が違うとのたまいながら、汲々と大臣職にしがみつき、いつまでも選挙をしないで笑っている総理もいるが)。 
 
 公務員はやはり公僕でいいんだよな。そしてその公僕たる職業に、高邁な精神で就こうという人が、いないはずはないと思うのだが。安定してたり、金がいっぱい入るから公務員という風潮そのものをどうにかしなければ、よくはならないのかな?
 
 

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