由比敬介のブログ
インターネットの速報性
インターネットの速報性

インターネットの速報性

 国内のインターネットの利用者数は、4千万人近いらしい。携帯電話は1億人(台)近いから、倍くらいになる。もちろん、携帯電話は電話なので、情報端末としての利用は、やはりインターネットの方が高いだろう。
 最近、続きはウェブでという安直なCMが増えた。商品を宣伝しようというのに、消費者に手間を取らせようというのだ。オリコカードのはつい見てしまった!
 情報端末という意味で、PCはテレビに変わるのかどうかは知らないが、テレビの普及台数と、インターネットの利用者数が同じくらいになる日はそう遠くないだろう。
 さて、今日、ミズノ・クラシックをテレビで見ていたのだが、結果を知りたくてネットを検索した。日米野球と違って、これは録画なので、すでに結果は出ているはずだからだ。同じ理由で、女子バレーも結果を探した。
 どちらもネット上の新聞で見つけた。但し、そこに行き着くまでは少々面倒だった。ほんとに少々だが。
 当然、テレビ放映されているので、公式サイトでは結果を出していない。
 しかしちょっと待てよ?
 テレビの放送と、ネット上の情報が、どうしてリンクしなくてはならないのだ?
 すでに結果が出てるなら、出ている段階でネット上に掲載すれば良いではないか。少なくともニュース速報では(ネット上で)見ることができるわけだから。
 もし、テレビでわくわくしながら見ているかも知れない視聴者への配慮なら、そもそもおかしい。わざわざネットで探してまで見ようという人間は、取り敢えず結果が知りたかっただけで、その後の試合はあまり観ない。当然今日の私も観なかった。
 結果が分からなかったら観たかというと、可能性としてはあるが、それとは別の理由で観なかったりするわけで、あまり関係ない。
 テレビというのは、自身や大きな事件以外では、あまりニュース速報などをながすことはない。先日テレビ朝日の「太閤記」の時に、北朝鮮が六カ国協議に出席することになったというニュースが出た。これこそ余計なニュース速報だ。「太閤記」をそれほど面白く観ていたわけではないが(今回の太閤記はそれほど出来がいいとは思えないので・・・千利休が信長に始めて会ったのがいつかは知らないが、桶狭間の前ならきっとまだ30代か40代くらいのはずだ。あの藤田まことでは、秀吉が太閤になる頃にはとっくに死んでるぞ。)、
 北朝鮮がミサイルを撃ったとか、2回目の核実験を行ったというのなら話は別だが、六カ国協議に参加するといった程度なら、ニュースの時間で十分だ。
 
 これは、利用者にとって、いかにテレビが受動的なメディアであるかという典型だ。
 いや、Web2.0だろうがなんだろうが、基本的にメディアは、利用者にとって受動的であることは、基本的に変わらない。メディアの発信側という意味では全く違うが。
 ゴルフの結果やバレーボールの結果が、リアルタイムに更新されてこそ、その受動性は非常に緩和され、ある意味、ネットも次の世代へと入っていくのだ。テレビと妙なコラボレートをされたのでは、全くネットの意味がない。
 
 もちろん、ニュースでも何でも、事が起きてからそれがメディアを通じて伝わるまでにはタイムラグがある。それだ、といってしまえば、今回のこともそうではないと、断言できるわけではない。実際に、ニュースも、ネット配信よりはテレビの方が速報性が高い。
 しかし、そのあたりの利便性を高めていくことが、今後のネットの融通性であり、展望を明るくしていくのだ。
 ネットが本当に便利で、あらゆる意味で使いやすくなるためには、発信者側がより大変になっていくのかも知れない。どうしたって、全て機械ではできないわけで、最終的には人の力なのだな。
 頭にチップ埋め込んで、記者が思考でニュース配信なんていう時代もくるかも知れないけど。

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